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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第17話
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ェリは無邪気な笑顔を浮かべてアニエスに指摘した。

「え……?」

「幾ら天使様のメイヴィスレインさんがいるとはいえ、民間人のはずなのに、危険な場所にもいつも迷いなく同行してくれますし。サポートも的確で、何より戦士とは違う形で真っ直ぐ理不尽なことに立ち向かうその姿が――――――いつもわたしを勇気づけてくれますっ!」

(……………………)

「た、ただ夢中なだけですよ。でも、少しでもフェリちゃんやヴァンさんの助けになれているならよかったです。あ――――――折角ですし一人暮らしで困ったら何でも言ってくださいね?何だったら勉強も見ちゃいますよ?こう見えても成績は悪くない方なので!」

フェリの指摘にメイヴィスレインが静かな笑みを浮かべて黙っている中アニエスは謙遜した様子で答えた後ある申し出をした。

「!だったら数学を教えてくださいっ!こっちの日曜学校の授業が難しくて――――――」

アニエスの申し出を聞いたフェリが明るい表情を浮かべてある事を教えてもらおうとしたその時二人が座っている後部座席のアニエス側の窓が軽くノックされ、ノックを聞いた二人が視線を向けるとサングラスをかけた金髪の男がドアの外にいた。



「ちょっといいかな、一体何があったんだい?」

「渋滞のことですか?」

窓を開けたアニエスの確認に金髪の男は軽く頷いた。

「えっと、前方のトレーラーに少しトラブルがあったそうで……そんなに大きなものでは無いそうなので20分もすれば通れるみたいですね。」

「20分か……うーん、微妙に暇だな。って、君達可愛いねぇ。旅行でも行くのかい?」

アニエスの話を聞いて考え込んだ男だったがアニエス達の容姿をよく見て感心した後二人に訊ねた。

「えっと………」

「旅行というより、出張です。」

「しゅ、出張?まあいい――――――フッ……実は僕も休暇でねぇ、暇なんだ。どうだい?」

アニエスが答えを濁している中答えたフェリの答えに戸惑った男だったがすぐに気を取り直してサングラスを外して二人にウインクをした。



「?」

「どう、とは……?」

「!?いやあり得ないだろう”紅い(レッド)流星(シューティングスター)”の顔を知らないのかい!?」

それぞれ不思議そうに首を傾げている二人の反応に驚いた男は信じられない表情で訊ねた。

「”紅い流星”……?名の知れた戦士でしょうか?どこかの団に所属しているなら聞いたことくらいあるはずですが……」

「あはは……多分違うと思います。詳しくはないですけど……確か”Z1レーサー”の方でしたか?」

フェリの推測に苦笑しながら指摘したアニエスは自身が知っている知識を思い出しながら男に確認した。

「ぜっとわん、ですか…
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