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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その五十五

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「そう思うとな」
「カルトはすぐに潰す」
「その実態を明らかにして」
「そうしてですね」
「それがいい、だが知識人というものはだ」
 その彼等の話もした。
「問題もあるな」
「新しい思想にすぐに染まる者も多いですね」
「それが素晴らしいと思い」
「これといった検証もせず」
「そしてその思想等を喧伝しますね」
「それが出来ないとだ」
 それこそというのだ。
「知識人は何かという話になるがな」
「世にとってですね」
「まさにそうなりますね」
「おかしなものをおかしいと言えないと」
「その前に見抜けないと」
「中にはその教祖を偉大な宗教家とさえ言った輩がいる」
 日本の二十世紀の思想家吉本隆明等だ、この戦後日本最大の思想家とやらはよりによってオウムの教祖をそう言っていた。
「それがわからないでだ」
「何が知識人か」
「そうなりますね」
「まさに」
「その場合は」
「そして実際にだ」
 そうした知識人はというのだ。
「過去存在していて現在もだ」
「いるものですね」
「どうしても」
「真実を見抜けない者は」
「最も見抜かねばならないというのに」
「全く以てな、そしてだ」
 カミュはさらに話した。
「一つ思うことは」
「一つ?」
「一つといいますと」
「何かといいますと」
「それは」
「キリスト教でもどういった宗教でもだ」 
 それこそというのだ。
「カルトは生まれる」
「左様ですね」
「どんな宗教でもですね」
「ありますね」
「そのことは」
「そうだ、ある」
 まさにというのだ。
「カルト教団は生まれるものだ」
「鬼っ子というものがいますね」
「世の中には」
「そしてですね」
「今もですね」
「出る、連合もだ」
 この国もというのだ。
「出るがそれはだ」
「エウロパもですね」
「充分に有り得て」
「それで、ですね」
「否定出来ないものがりますね」
「実際に出たからな、だが政治に関わりたくて政党を出す教団もあるが」
 そうした団体もあるのだ。
「しかしそれと共にな」
「そうした活動もしていますね」
「ネットで勢力を浸透させる」
「そしてそちらからも勢力を拡大させる」
「そうしていますね」
「あらゆる手段を使っている」 
 自分達の勢力拡大にというのだ。
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