第二章 宿星〜煌都の麒麟児〜 外伝〜煌都ラングポート〜
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らの撲滅の為に煌都を訪れた君達の事は歓迎している。私の方から”黒月”に君達の事やその目的について伝達する手配をしておこう。勿論君達の捜査の支障になるような事を行わない事の注意も含めてね。」
「ご協力ありがとうございます。」
「ただ、その上で言わせてもらうが………”黒月も一枚岩ではない”事、は君達にも伝えておくよ。」
「”黒月も一枚岩ではない”………ジンさんやエレインさんもそんな話をしていたね。」
「ああ。――――――まさかとは思うが、この3年で失った力を回復させた連中が連合に恭順したあんたの所の派閥と争ったりしているのか?」
ファンの話にアンゼリカは真剣な表情で呟き、アンゼリカの言葉に頷いたクロウは真剣な表情でファンに訊ねた。
「ハハ、別に何か大きな分裂があるわけではないよ。それは誤解しないでほしい。ただ、最近その"A(アルマータ)"絡みでデリケートな問題が発生してね。私達の方もその問題に対してどう動くべきか頭を悩ましている所なんだ。」
「……その”デリケートな問題”について、伺っても構わないでしょうか?」
ファンが口にしたある話が気になったクレアは真剣な表情で訊ねた。
「構わないよ。"A"について調べに来ているのだから、調査の際にすぐに知る事になる話だからね。」
そしてファンはクレア達に最近起こった”A”が関わる”デリケートな問題”について説明をした。
「フム………話に出て来た”アーロン”、でしたか?話に聞いた感じ微妙にクロウに似た”跳ねっ返り”に振り回されている事には、同じ”振り回されている側”として同情しますよ……」
「オイコラ、お前もその”振り回す側”なんだからお前にだけはそれを言われる筋合いはねぇぞ!?」
話を聞き終えたアンゼリカは肩をすくめてファンに同乗し、アンゼリカの言葉を聞いたクロウは顔に青筋を立ててアンゼリカを睨んで反論し
「コホン。――――――それで、その”アーロン”という人物による報復以降、”A”に関わっている事が極めて高い半グレ達の反応は?」
二人のいつもの調子の会話に冷や汗をかいたクレアは気を取り直してファンにある事を訊ねた。
「不思議な事に、それ以来何の動きもないんだ。だから余計に彼らの動向が掴めなくて、黒月も困惑しているのさ。」
「なるほど……情報提供に感謝申し上げます。これから調査に入りますので、我々はそろそろ失礼させて頂きます。」
ファンの話を聞いて考え込んだクレアは軽く会釈をした後自分達はそろそろ立ち去る事を口にした。
「そうか。なら、この煌都での調査が終わるまでこの部屋はこのまま君達が使うといい。」
「おいおい、”調査が終わるまでこの部屋をこのまま俺達が使っていい”って……この部
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