第二章 宿星〜煌都の麒麟児〜 外伝〜煌都ラングポート〜
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、戦後は”黒月”の派閥の中でも他の派閥と比べると抜きんでた最大派閥になったとの事です。」
「なるほどね……そんな最大派閥の次期トップに先に話を通しておけば、”黒月”も私達の調査の支障にならない所か、もしかしたら何らかの便宜を図ってくれるかもしれないね。」
アンゼリカの話に頷いてかつての出来事を思い返したクロウは真剣な表情を浮かべ、クレアは説明を続け、説明を聞いたアンゼリカは納得した様子で呟いた。
「―――――お待たせしました。支配人より今でしたら面会可能との事なので、支配人の元へご案内致します。」
「わかりました、よろしくお願いいたします。」
するとその時内線での通信を終えた受付が立ち上がって案内を申し出、受付の言葉に頷いたクレアは二人と共に受付の案内によってある部屋に案内された。
〜貴賓室〜
「初めまして――――――”エースキラー”の諸君。私がファン・ルウだ。”エースキラー”はメンフィル帝国とクロスベル帝国の合同捜査隊と聞いていたからメンバーは両帝国の関係者達だと予測していたが、まさかそのメンバーの中にエレボニア――――――それも名高き”氷の乙女”殿に”現代のゼムリアの大英雄”にして3年前の世界大戦の少し前に勃発したエレボニアの内戦も終結に導いたメンフィル・エレボニアの両国にとっての英雄――――――”灰色の騎士”の親友にして好敵手である”蒼の騎士”殿に加えて四大――――――いや、”三大名門”の若き当主にしてかの”飛燕紅児”殿の直弟子殿までいる事には驚いたよ。」
ホテルの貴賓室でお互いに高級のソファーに座ってクレア達と対峙した恰幅のいい男性――――――ファン・ルウは自己紹介をした後クレア達を見回した。
「やれやれ……やっぱり、俺の事もバレていたか。しかもリィンの”古い方の異名”まで持ち出すなんて、どんだけ俺達の事を調べているんだよ……」
「しかも私と師匠の関係まで把握しているなんて、さすがはかつて――――――いや、連合による共和国滅亡後も生き残って、勢力を盛り返したカルバードの古参にして最大のシンジゲートだねぇ。」
「――――――お初にお目にかかります。エレボニア王国所属の我々が両帝国が問題視している”A”の合同捜査隊のメンバーになった理由については色々とありますが、我々はあくまで両帝国の意向によって"A"の捜査の為にこの煌都を訪れたのであって、我々の祖国は一切関係していない事を”黒月”の皆様にもご理解して頂く為に、こうして貴方を訊ねさせて頂きました。」
ファンが自分達の事を知っている事にクロウは溜息を吐き、アンゼリカは苦笑しながらファンを見つめ、クレアは軽く頭を下げて説明をした。
「なるほど………”アルマータ”に関しては我々の方も問題視していてね。彼
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