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真剣に私に恋しなさい! 〜 転生者は天下無双な血統種 〜
第一話 転生ですか。
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こんな文字通り寝ぼけた事を言っている女性の名前は“高《ガオ》鈴命《リンメイ》”と言い、先ほどもの話に出てきたこの世界での俺の母親だ。



浅黒いが艶やかな肌に綺麗な銀色の髪。そして宝石のような赤い瞳と、絶世の美女とも言っていい容姿をしているのだが、寝間着に着ているユニクロのジャージが全てを台無しにしている。



今世の家の母さんは普段は自慢の母親と言ってもいい俺にはもったいない母親で、美人だし人あたりもいい。



シングルマザーで仕事も忙しいはずなのに家事には手を抜かず、料理もちゃんと(味はどうあれ)作ってくれている。



だが世の中完璧なんて存在しないという事を誰かが言ったと思うが、母さんもその例に漏れずいくつかの欠点があった。



その一つが、自分の見た目に全くと言っていいほど頓着しないということだ。



例えばこの人が使っている化粧品は百円ショップで売られている物でそれ以上の物は使ったことがなく、服も着れればいいだろうとバーゲン品の安物ばかりを着ている。



別に金をケチっているわけではなくただたんにメンドクサいんだそうだ。



(せっかく美人なんだからもっと着飾ればいいのになー)



さすがに仕事場のお店ではちゃんとした服を着ているらしいが。



まあ流行遅れのバーゲン品でも不思議に似合ってるから買う必要がないだけなのかもしれないが。



…まあ今はそんな事はどうでもいい。早く起こさないと母さんが仕事に遅刻してしまう。



「ほら母さん。眠いのはわかるけど起きて起きて。もう朝ご飯できてるから」



ちなみに五歳になってから家事は俺と母さんの交代制になっている。母さんがあまりに忙しそうだったために一人でのんびりとすることに凄まじい罪悪感が湧いたからだ。



これでも前世では大学から一人暮らしだった身。家事は達人級…とは言わないが、一応一通りこなせるからな。



「う…う……ん……く…ふぅっあ〜。おふぉようしゃおー…」

「はいおはよう母さん。朝ご飯できたからさっさと顔洗ってきて」

「わかった〜…」



俺の言葉に母さんは返事を返しながらのそのそと洗面台へと向かっていった。



「さて。母さんが戻ってくるまでに盛り付けをすまさないと」




















「それじゃあ仕事に行ってくるわねシャオ」

「うん行ってらっしゃい母さん」

「行ってきまーす」



ばたん



母さんが仕事に向かうのを確認した俺はまず洗濯物を片付けようと洗面所へと向かう。



ちなみに母さんは友人
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