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真剣に私に恋しなさい! 〜 転生者は天下無双な血統種 〜
第一話 転生ですか。
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【川神市】
神奈川県の政令指定都市であるこの街は、古くから武士の末裔たちが多く住み、また武術の最高峰と呼ばれる場所の一つである川神院があることから武術家の聖地とも呼ばれる街である。
そんな川神市にあるこじんまりとした一軒家の台所に、その少年の姿はあった。
「〜〜〜♪」
年はおそらくまだ一桁台だろう。浅黒い肌に燃えるような赤い髪を持つその少年は、現在鼻歌を歌いながら台所で今日の朝食となる味噌汁の鍋をゆっくりとかき混ぜていた。
少年は味噌汁がある程度出来上がったのを見計らい、お玉で味噌汁を少量すくい、味見用の小皿によそってから口をつける。
「うん。上出来だな」
味噌汁の味に少年は満足げな笑みを浮かべていたが、壁に掛けてある時計を見るとその表情は焦りの色に変わる。
「やば!もうこんな時間じゃんか!母さん起こさないと…」
そう呟くと、少年は足りない身長を補うために台として使っていた椅子から飛び降りるとこの世界《・・・》での自分の母親を起こすために寝室へと向かっていった。
彼の名は“高《ガオ》小燕《シャオエン》”。
現在は肉体年齢五歳。前世の名前は篠宮燕。そして
転生者である。
☆
☆
ども。
お久しぶりな人はお久しぶり。初めましての人は初めまして。
前回猫を助けたら車に牽かれてしまった新人オタリーマン篠宮燕だ。
今は“高《ガオ》小燕《シャオエン》”という名前で第二の人生を送っている。
ここまで言えば俺と同じくオタク知識がある者なら察してくれたと思う。
どうやら俺は、本当に前世で読んだネット小説の主人公のように転生というものをしてしまったらしい。
まあ『ネット小説の主人公のように転生』といっても神様には会ってないし、赤ん坊のころから自我あり前世の記憶があったわけではなく、なぜか三歳頃まで成長してやっと前世の記憶を思い出したので、完全にネット小説のような転生とは言い難いが。
(まぁそんなこと別にどうでもいいけどね)
大事なのは俺がこうして新しい人生を送る機会を得ることができたってことだ。
(今度こそ悔いがないように、全力でこの生を全うしなければなぁ)
そんな決意も新たに俺はこの世界での俺の母親が眠っているであろう寝室のドアを開ける。
「母さんもう時間だよ?起きて起きて!」
「う…う〜…ん…あとご………じかん」
「五時間!?」
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