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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その三十九

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「実際に我々は連合のどの国とも敵対以外の関係になっていないな」
「千年の間そうですね」
「あの韓国ですら何だかんだでエウロパを敵視しています」
「あの国はすぐに日本に向かいますが」
「それでもですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「あの国は各国も含めてだ」
「敵ですね」
「エウロパにとって」
「左様ですね」
「そうだ、全てだ」
 連合にある国はというのだ。
「敵だ、だからだ」
「それで、ですね」
「彼等の全てを敵にして」
「そしてですね」
「対していきますね」
「そうしていく、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「あの国とは全くだ」
「関係を改善することはない」
「左様ですね」
「一切ですね」
「そうはしないですね」
「さっきも言ったが敵も必要だ」
 国家にはというのだ。
「そしてエウロパの敵はだ」
「連合ですね」
「まさにあの国ですね」
「千年以上に渡る敵であり」
「このことは変わらないですね」
「一切な、そしてだ」
 カミュは己の言葉を続けた。
「あの国を何時か超えるのだ、今はその為の努力をしている」
「発展の為の」
「その為のですね」
「そして、ですね」
「政策も進めていますね」
「今のエウロパの政策は全てそこにある」
 連合を超えることにというのだ。
「まさにな」
「はい、そうですね」
「そして連合を降す」
「あの国を服属させ」
「我々が主導的な地位に就きますね」
「人類社会において」
「そうなる、連合はそうは考えていないが」
 人類社会の盟主だとはだ、連合はただ自分達の繁栄を考えていて他国にどうとかはほぼ考えていないのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「あの国を超えてですね」
「人類を再び正しく導く」
「そうした地位に戻りますね」
「大航海時代から第二次世界大戦までの様にな、しかし」
 カミュは目を鋭くさせて言った。
「あの時我々は過ちを犯した」
「あの時?」
「あの時といいますと」
「それは何時でしょうか」
「二度あった、その二度はだ」
 それはというと。
「一次大戦と二次大戦だ」
「二度の世界大戦ですか」
「その時がですか」
「我々の過ちですか」
「その世界大戦で我々は互いに潰し合ってしまった」
 欧州各国の間でというのだ。
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