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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
援護軌道
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 右目と違う、綺麗に光る琥珀色の左目を眼帯で隠しながらラウラさんが言いました。

「あれ、山田先生は?」

「作戦室に戻りましたわ……」

 ああ、そうですよね。で、何でセシリアさんはそんなに顔が真っ青なんですか?

「ちょっと、セシリアなんでそんなフラフラなのよ」

「いえ、ちょっと……」

「ちょっとした酔いだろう。通常の視覚ではいくら代表候補生といえど『越界の瞳』の反応速度についていけんからな」

「ど、どうってことはありませんわ……これくらい……」

 セシリアさんはそう言って口元を押さえて地面に蹲ってしまいます。
 擬似ハイパーセンサーとも呼べる『越界の瞳』と教師1名による高速作業。流石に何の補助も無いセシリアさんにはつらかったのでしょう。

「きついようでしたら私だけで行きますが……」

「いえ、大丈夫ですわ。いけます」

 そう言うとセシリアさんが立ち上がって『ブルー・ティアーズ』を展開しました。さすが代表候補生。
 私もISを展開して準備を整えます。

「では行ってきます」

「二人とも! 一夏と箒のこと頼んだわよ!」

「しっかりね。僕たちもいざとなったら駆けつけるから!」

「嫁のことを頼むぞ」

「はい」

「お任せください」

 3人の言葉に左手の親指を立ててから、一夏さんたちから遅れること2分。正面を向いて空へと飛び上がり、高度1000mまで上昇する。

 今から始まるのは実戦。この作戦の要はつい先ほどまで専用機をつかったことのない箒さんと、それよりはましという程度の稼働時間しか行っていない一夏さん。正直不安しかないです。
 作戦は至ってシンプル。移動は全て箒さんに任せ、一夏さんは温存したエネルギーを全て攻撃力に回して一撃で落とすという一撃必殺(ワンアプローチ・ワンダウン)作戦。
 攻撃チャンスは一度きり、しかも失敗した後は二人でどうにかするしかないという……それしかないにしても無茶が過ぎますよ。作戦は本来2重3重に仕掛けるもので一つの性能に頼りすぎるのは危険だと思うんですけど……でもあの束博士が誇る最新鋭の第4世代型IS……きっと大丈夫、だと思いたい。

 高度を上げて待機すると、強襲離脱用高機動パッケージの『ストライクガンナー』を装備したセシリアさんが上がってきました。
 『ストライク・ガンナー』はビットの射撃機能を封印してそのエネルギーを全て推力に回し、『スターライトmkV』よりも大きい全長3メートルのレーザーライフル『スターダスト・シューター』によりビットの分の制圧力を確保。バイザー状の超高感度ハイパーセンサー『ブリリアント・クリアランス』によって最高速度での高速射撃を可能としています。

 そして私の高機動制空型パッケージ『スカ
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