第六章
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が平和か」
「そうだ、そんなこともな」
「あの人達はわかっていないですね」
「何もわかっていないしわかろうともしないでな」
そうしてというのだ。
「とんでもない奴が好きで偏見の塊だ、そんな奴こそだ」
「本物の馬鹿ですね」
「そうだ、わかってくれたか」
「はい、よく」
石田は答えた、そして以後馬鹿野を反面教師として生きていった。尚馬鹿野は石田が彼について確信して暫く後に偏見に満ちた書き込みや愚かな殺人予告が通報されて逮捕された、そして仕事も失ったと聞いた。石田はその輪を聞いた時本物の馬鹿に相応しい結末だと思ったのだった。
本物の馬鹿 完
2024・2・28
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