第三章
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「全くな」
「そうなんですね」
「それでトランプさんを苦しめてきてるんだ、けれどな」
「けれど?」
「トランプさんは負けないからな」
強い言葉であった。
「その陰謀にもな」
「勝ちますか」
「絶対にな、どんどん支持者も増えてるんだ」
「そんなにですか」
「白人のインテリ層にも黒人にもな、黒人は前の選挙ではな」
その時はというと。
「バイデン支持してたけどな、ニガーはな」
「ニガー!?」
ここでだ、石田は内心確信した。馬鹿野の人権に対する考えが。
「それは」
「黒人だよ、あいつ等もな」
その彼等もというのだ。
「わかったな、シナチクやチョンに騙されてるってな」
「中国に韓国ですか」
「ああ、あいつ等がバイデンと組んでな」
そうしてというのだ。
「選挙に介入してるってな」
「そうなんですか」
「けれどあいつ等もわかったしな」
アフリカ系アメリカ人もというのだ。
「それにトランプさんには強い味方もいるんだ」
「誰でしょうか」
「プーチンさんだよ」
やはり真面目な顔で語った。
「ロシアのな」
「ウクライナを侵略している」
「あれも仕組まれたんだよ」
「陰謀ですか」
「そうだよ」
これまた確信している言葉だった。
「民主党が仕組んでな」
「そうしてですか」
「攻めさせたんだよ」
「ウクライナをですか」
「民主党は戦争屋でトランプさんこそ平和主義なんだよ」
「平和ですか」
「あの人の任期中戦争なかっただろ」
だからだというのだ。
「それ見たらわかるだろ」
「それで、ですか」
「トランプさんはプーチンさんと一緒にな」
「世界を平和にするんですか」
「グローバリズムも破壊してな」
そうしてというのだ。
「世界を平和にする為にな」
「戦ってるんですね」
「見てるんだ、今度の選挙はな」
「トランプさんが勝ちますか」
「そうなるよ、アメリカ国民はわかってるんだ」
馬鹿野はアメリカでは国民ではなく市民と呼ぶことが普通であることを知らない、もっと言えば考えたこともない。
「大勝利だぞ」
「今回は」
「前もそうだったんだ、蓋を開けたらな」
選挙がはじまればというのだ。
「その時はな」
「仕組まれてなかったら」
「勝っていたんだ」
選挙にというのだ。
「本当にバイデンは卑怯だよ。ラストベルトもな」
「アメリカの中央部ですね」
「トランプさんが救うのにな」
「そうですか、そういえばあの人の汚職は」
「全部嘘だよ」
「性犯罪もですね」
「だからな」
そういった話はというのだ。
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