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不可能男との約束
抑制という名の衝動
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笑う。いいぞとガリレオは思う。こうでなくてはいかんとも思う。
未知を前に立ち止まっていては学習にはならない。未知を前に、面白いと思いながら、理解し合うのが学ぶという姿勢なのだと思いながら、声は冷静さを装いながら目の前の少年に問う。

「聞き間違いかな? 君はこの臨時生徒会が終わるまで手を出さないと宣言していた気がするが?」

「ああ、そうだぜ。今でもその発言を撤回していないし、破った覚えもないぜ」

「だが、君は現に臨時生徒会に、このように関わっている気がするが」

「じゃあ、言わせてもらおうじゃねぇか───アホかてめぇ」

「シュウ君! 駄目ですよ! 馬鹿であるシュウ君にも解り易いように言わせてもらいますけど、その人はガリレオ・ガリレイっていって、何をしたかと言ってもシュウ君には理解できないですから、簡単に言いますけど、その人頭いいんです! だから、シュウ君にはアホって言える資格がないんですけど、そんな酷い事言えませんから、婉曲的に言いますけど、もう少し自分の事を知った方がいいですよ?」

「ふふふ、馬鹿ね浅間。それを理解できないから馬鹿なのよ。ね? 現に愚弟も愚剣もトッコンしかできない……あらやだ。噛んじゃった……って突根!? 何それ素晴らしくエロく聞こえるわ!! もう! 流石、愚剣ね! そそり立つ、その根のような剣で突くってわけね!?」

「ねーちゃんに浅間! 何、当たり前の事言ってんだよ! 俺の親友は芸風も馬鹿も突き抜けているから俺の親友なんだぜ!!? そう! 親友、シンユー、シーユー……やべぇ! 何か段々切なさを感じるような存在になっちまったぜ!」

「おいこら。この気狂い幼馴染共。人が格好よくバーーン! と登場したのに何台無しにしてやがる! だが、俺様も大人だ。寛容な態度で応対してやる……トーリは何をしても快楽に繋がるから、無視するけど、智と喜美は後で胸を揉ませてもらうぜ……これぞレディファースト……!」

「言葉の意味、間違ってんぞ!!」

周りのツッコミを武蔵副長は人差し指を立てて、上げ下げすることによって無視した。
些か、理解できない事だったから、これに付いては無視した。
何もかもを理解するのは危険だと判断したからだ。
この世には理解すべき事柄と理解しなくてはいけない事柄と、絶対に理解してはいけないモノがあるのだと経験則で知っているのである。
とりあえず、無言で先を促らせる。
それに嘆息しながら、少年が答える。

「ああ、いや……別にこれが終わった後ならばいくらでも来いよ。敵として完璧に相対する理由が出来たんなら俺は今回のような奇襲は大目に見るぜ? でもなぁ───まだ中途半端なんだよ」

その一言ともに目の前の少年が獰猛な野獣に変わる。
理解している。
目の前にいるのは飢えた野
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