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色々と間違ってる異世界サムライ
第19話:エクスプロージョン!
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思うし、でるべんぶろに襲撃されたこの町を救う事にはなりもうさんが、それでも……某は侍!侍が生き!侍が死ぬべきは!地獄の浮世が相応しい!
「こい!でるべんぶろ!敵大将を討たねば、合戦は終わりませぬぞ!」
でも……某の死に場所はここではない様です。
「離れろ!ツキツバ!」
セツナ殿の声が聞こえたと思うと、
「黒より黒く、闇より暗き漆黒に。我が深紅の金光を望み給う。覚醒の時来たれり、無謬の境界に落ちし理。無業の歪みとなりて、現出せよ!踊れ、踊れ、踊れ!我が力の奔流に臨むは崩壊なり!並ぶものなき崩壊なり!万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段!これこそが究極の攻撃魔法!爆裂魔法(エクスプロージョン)!」
「何!?」
某との戦いに夢中になり過ぎたでるべんぶろがセツナ殿の方を向いた時には、でるべんぶろは既に大爆発しておりました。
で、唯一討ち漏らした巨大な手も、
「こら!何時まで私にくっついてるんだ!デルベンブロは吹き飛んだんだ、お前もくたばれ!」
セツナ殿に斬られて粉々に砕け散りました。
「あー……」
某は何と言ったら良いのか……
「やったぁーーーーー!」
「うおーーーーー!」
周りにいた者達は大喜びの様ですが―――
「わああ!やったよツキツバさん!」
「ノノ殿」
「みんなでこの町を取り戻したね!」
ノノ殿が喜びのあまり、某に抱き付いてきました。
「そうですな。我らの勝ち戦です!」
「そう言うお前は珍しく苦戦していたけどな」
「セツナ、一言多い。ツキツバ様がせっかく勝ったんですから」
「やはり爆裂魔法は最高なのです」
ん?何か増えてませんか?
「この者はいったい?」
「ああ、こいつが―――」
セツナ殿の説明を遮り、異様な姿をした女子が自己紹介を始めました。
「ふっふっふ…この邂逅は世界が選択せし運命。私はあなた方のような者達の出現を待ち望んでいた!我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし最強の攻撃魔法・爆裂魔法を操る者!」
「ん?……つまり、先程でるべんぶろを爆破したのは……」
「そう……この人」
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