第二章
[8]前話
「一点豪華主義でいきました」
「それもお洒落なのよ」
美智代は言い切った。
「江戸っ子のね」
「お洒落ですか」
「一見地味でね」
そう見えてというのだ。
「実はね」
「一ついいのがありますね」
「そうよ、そうしたお洒落もね」
「お洒落のうちですね」
「そうなのよ」
こう言うのだった。
「これがね」
「ここ東京ですから」
「そうしたお洒落のことを聞いたのね」
「それでやってみました、それでこれからも」
「一点豪華主義でいくのね」
「江戸っ子のお洒落で。いいですよね」
「ええ、いいと思うわ」
美智代は百合に今度は優しい笑顔で話した。
「そうしていったらね」
「じゃあやっていきます」
「私は私でお洒落するしね」
「先輩は全体ですね」
「そうよ、この通りね」
ブランドのスーツを着たうえでの言葉である。
「私は全体よ」
「そのお洒落でいきますね」
「そうよ、お洒落といってもね」
「それぞれですね」
「一つじゃないのよ」
そのスタイルはというのだ。
「じゃああんたは江戸っ子ね」
「それでいきます」
笑顔で言う百合だった、そのお洒落はしていったが。
周りはあまり気付かなかった、だが美智代をはじめとしてわかる人はわかった。それで彼女をお洒落だと言うのだった。
江戸っ子お洒落 完
2024・2・22
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