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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第91話 霧のロレント
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のか」


 リィンは溜息を吐きわたしはラウラが仲間だから同じ格好をしていると推理する。ラウラも頷いた。



「結社の仕業かしら?」
「結社にしてはお粗末すぎると思うが……」
「じゃあ空賊の仕業じゃない?あいつら飛行船を奪って逃げたって聞いたし以前もやってるから怪しいわ」


 シェラザードは結社の仕業かというがジンがお粗末すぎないかと答える。するとエステルが空賊の仕業じゃないかと言った。


「赤い星座はリィン君を狙った、つまり銀と同じで結社に雇われている可能性があるという事だ。もし空賊も結社と手を組んだのなら可能性はあるかもしれないね」
「で、でもそんな事をする理由って何なんでしょうか?」
「さあな。結社の奴らが何を考えているか分からねえしもしかしたらあのレンってガキがクラウゼルに嫌がらせするためにさせてるんじゃねえか?」
「うーん……結社の目的が明確でないから関与してるのかすら分からないですね。空賊以外にも火事場泥棒をしようとする人がいないわけではないでしょうし……」


 オリビエは今までの情報から赤い星座は結社に雇われていて空賊も引き込んだんじゃないかと話す。それを聞いたティータは何故そんな事をするのか理由を考えていた。


 でもアガットの言う通り唯の嫌がらせの可能性もある。そもそもクローゼの言う通り結社が関与していない第三者の犯行もあり得るね。


「ここで考えていてもしょうがないわね。まずはギルドに行って話を聞きましょう」


 シェラザードの言葉に全員が頷いた。今は情報収集が大事だよね。


「えっと……やっぱりあんた達が犯人じゃないんだよな?」
「あたしが保証するわ」
「そうか……失礼な事を言って済まなかった。リート君とフィルちゃんは少しとはいえロレントで生活していて交流もあったのだが疑ってしまった。申し訳ない」
「気にしないでください。悪いのは盗みをした連中ですよ」


 わたし達は町の人に礼を言うとギルドに向かった。


「アイラさん、ただいま!」
「エステル、お帰りなさい。シェラザードもお疲れ様」
「ただいま、アイラ」


 エステルとシェラザードは顔なじみの愛らに挨拶をした。


「アイラ、久しぶり。元気にしてた?」
「久しぶりね、フィル」
「あれ?情報いっていないの?」
「冗談よ。貴方がフィークラウゼルなのは知ってるわ」
「そっか。騙しちゃってごめんね」


 わたしは以前お世話になったアイラに何も言わずに帰っちゃったから少し気にしていたけどこうして謝れてよかった。


「そういえばリィ……リート君はいないのかしら?」


 アイラは意地悪な笑みを浮かべてわざとリィンの偽名を言った。そういえばリィンが静
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