第一章
[2]次話
彼女が長風呂をする理由
仁藤安正の交際相手野口美沙の風呂は長いい、一旦入るとだ。
「一時間半入るな」
「今日もね」
茶色の髪の毛をポニーテールにしている、丸顔で優しい感じの顔立ちで眉毛は太く海苔を思わせる。背は一五七位で胸は八八ある。
「悪いけれど」
「悪くないさ」
同棲している彼女に言った、彼自身は黒髪を後ろに撫で付けやや面長で彫のある顔をしている。やや色黒で背は一七五程で痩せている。
「俺も風呂好きだしな」
「じゃあ次入ってね」
「ああ、それで今度の休みな」
仁藤は自分が風呂に入ろうと思いつつ風呂上がりのパジャマ姿の彼女に言った。
「何処行く?」
「温泉にしない?」
野口はそこだと言った。
「そうしない?」
「温泉か」
「そうしない?」
「温泉ってここだとな」
「有馬ね」
「あそこか」
「行かない?」
「それじゃあな」
住んでいる大阪から近くてだ、仁藤も頷いた。
「じゃあお互い有給取ってな」
「連休も利用してね」
「ゆっくり行くか」
「そうしましょう」
「ああ、しかしお前温泉好きだよな」
仁藤はここでこうも言った。
「そうだよな」
「ええ、好きよ」
「前は白浜だったしな」
旅行に行ったのはというのだ。
「そうだったしな」
「そうね、それで今度はね」
「有馬か」
「行きましょう」
こう話してだった。
二人で連休の時にそれぞれ有給休暇も取ったうえで有馬に行った、そうしてそこで温泉街の景色と雰囲気に旅館の料理にだ。
温泉も楽しんだ、そしてそこでもだ。
野口は長風呂だった、ここではだった。
色々な温泉に入った、そして言うのだった。
「いやあ、生き返るわ」
「何か温泉巡りしてない?」
「してるわ」
野口は旅館の自分達の部屋の中で仁藤に答えた、二人共温泉街にいるだけあってくつろいだ浴衣姿である。
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