第二章
[8]前話
「命令以上のことをしてくれますまた命令されて行うことも」
そのこと自体もというのだ。
「経験を積めばです」
「よくなっていく」
「そうなります、ですがロボットはです」
「何時も確実にこなすだけだね」
「それだけです。まさに兵器です」
「人間とは違う」
「はい、AIが幾ら優れていても」
そうであってもというのだ。
「人間が造ったものであり」
「造られたものは造った人間以上にはならない」
「それ止まりです」
「ロボットは幾ら優秀でもだね」
「人間の様に成長せず」
「バージョンアップは出来ても」
「成長とはまた違います」
バージョンアップとは、というのだ。
「それも人間が行わせますので」
「成長とは違うね」
「はい、人間は自ら学びよりよくなりますが」
「機械にはそれがない」
「自分から学び動くことがないので」
だからだというのだ。
「ロボットの士はです」
「兵器だね」
「そう考えるべきです」
「私も同感だ、ではその様にな」
「報告されますね」
「そうする」
こう言って実際にだ。
二宮は防衛省の方にありのまま報告した、それは他の部隊でも同じで。
ロボットの士達は兵器として扱われる様になった、大事にされたがやはりその様に扱われた。二宮はその状況を見て三宅に話した。
「これからどうなるかわからないが」
「ロボットはロボットですね」
「優れたAUが搭載されていても」
そうであってもというのだ。
「身体の部分が優れていても」
「ロボットでしかないですね」
「人間の様にはいかないよ」
「やはり人間がどうかですね」
「自衛隊ではそうだし」
「他の場所でも」
「そうだろうね」
こう言うのだった、今も部隊にはロボットの士達がいて命令通りに動いて頼りにされていた。だが誰もが彼等を兵器として見ていた。そこには絶対の一線があった。
機械と人間の違い 完
2024・2・18
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