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ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
21.邪神狩り
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その一番下の氷柱ーー鋭く尖った突端に、一際強く金色の光を放つものがあることに気づいた。眼を凝らすがよく見えない。無意識のうちに右手を掲げ、スペルを唱える。

掌の先に水の塊が現れ、それを覗き込む。するとキリトくんとシュウくんが顔を寄せてくる。

「何それ?」

「遠見氷晶(アイススコープ)の魔法よ。ほら、あのでっかいツララの先っぽに、何か光ってるでしょ......」

言いながら、二人と頬を近づけながら大きなレンズを覗き込む。
レンズには衝撃の光景が見えてくる。

透き通る黄金の刀身、恐ろしいまでに壮麗な長剣........あの剣は!!?

「せ.......《聖剣エクスキャリバー》だよ、あれ。前にALOの公式サイトで写真だけ見たもん........ユージーン将軍の《魔剣グラム》を超える、立った一つの武器.......今まで所在も解らなかった、最強の剣」

「「さ、最強.......」」

最強の剣を取ることは可能だった。インプのシュウくんがいるから飛んでエクスキャリバーを取ることは出来たが、あたしたちは取らずに世界樹の根もとを目指した。

世界樹の根もとに近い木の階段でトンキーは止まる。私たちはトンキーの背中から降り、階段に移る。

「.......また来るからね、トンキー。それまで元気でね。もう他の邪神に苛められたらだめだよ」

伸ばされた鼻の先端を手でぎゅっと握りしめる。そして手を離し、次にキリト君が鼻を握り、ユイちゃんも鼻を握る。

「またいっぱいにお話しましょうねえ、トンキーさん」

キリトくんが手を離し、最後にシュウくんが鼻を握るではなく、鼻と拳を付き合わせあった。

そして、ものすごい速度で急降下して行く。

(別れは辛いけど、また会えるよね。トンキー!)

目尻に滲みかける涙を拭い、キリトくんとシュウくんと顔を見合わせてにこっと笑う

「さ、行こ!多分、この上がアルンだよ!」
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