ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
21.邪神狩り
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トンキーへの攻撃をやめない。
すると、冷たい空気を強烈に震わせるほどに響くその声はトンキーのものだ。
「あ...........」
細い声を洩らしながら、トンキーの死を覚悟したが、黒い血が噴き出すと思っていたが、迸ったのは、途轍もない眩い光だ。
くわぁぁん、という甲高いが響きウンディーネ部隊のを覆っていた支援魔法のオーラや、攻撃魔法のエフェクトが煙となり蒸発。
..........範囲解呪能力(フィールド・ディスペル)!
一部の高レベルモンスターだけが持つ特殊能力。その場にいた全員が一瞬にして凍りついた。
トンキーの胴体が.......硬く分厚い殻が吹き飛ぶ。
光の塊から螺旋状の尖塔が伸び、真っ白い輝きを帯びて、四対八枚の翼が姿を現す。
「........トンキー.........」
トンキーは八枚の大きな羽を羽ばたかせ垂直に舞い上がり、高度十メートルほどで停止したトンキーの羽が、前触れもなく色合いの違う青い輝きに満たされる。
「あっ......やばっ......」
「うん.......やばいな......」
キリトくんが私の体を抱え込み、どすんと雪の上に伏せる。すると、トンキーの全ての足から、恐ろしい太さの雷撃が地上に降り注ぐ。
「撤退、撤退!!」
その声とともにウンディーネ隊は逃げ去って行く。
トンキーはわっさわっさと飛んでくると、私たちの頭のすぐ上に止まった。
「..........で、これから、どうすんの」
「........とりあえず、あいつを起こせばいいんじゃないか?」
キリトくんの指差す方には、ピクピクと足と手を動かしながら雪に埋もれる黒いプレーヤーの姿が。
するとトンキーが、私とキリトくん、雪に埋もれるプレーヤーを長い鼻で再び背中に乗せた。
「まさか........シュウくん!?」
トンキーが背中に載せた黒いプレーヤーは、紛れもなくシュウくんだった。HPはイエローゾーンをこしてレッドゾーンに突入し、しかも麻痺している。つまり、シュウくんはトンキーの雷撃を直撃した.......ということになる。
「し、死ぬかと.......思った」
「逆に生きてるのがスゴイよ」
「シュウならあり得る話だな」
「スゴイ生命力ですね、シュウさん」
トンキーは遥か頭上世界樹の根を目指している。上空から見る広大なヨツンヘイム全土の光景に思わず声が洩れる。
「わぁ..........」
その光景は普通は見ることができない光景。飛行することができない場所を見下ろす光景に言葉を失う。
すると上空にに全長は軽く二百メートルは軽く超える巨大な氷柱があり、その内部はいくつもの層に区切られており.......
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