ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
21.邪神狩り
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遠慮なく笑い出す。
「おい.....おいおい、あんた、ほんとにプレーヤーだよな?NPCじゃないよな?」
彼は笑いながら弓を下ろす。
「.......悪いけど、俺たちも、このフィールドでだらだら遊んでるわけじゃないんだ。さっき、大きめの邪神に壊滅(ワイプ)させられかけてね。くろうしてリメインライトを全部回収して、やっとパーティーを立て直した所なんだよ。狩れそうな獲物はきっちり狩っておきたい。てことで........十秒数えるから、そいつから離れてくれ。時間が来たら、もうあんたたちは見えないことにするからな。ーーメイジ隊、支援魔法(バフ)開始」
男が手を振ると、部隊の一番後ろに並ぶ魔法使いたちが、次々と詠唱を始める。戦士たちが各種ステータスを増強魔法が包んでいく。
「十.........九.......八..........」
詠唱の中、弓使いのカウントダウンが高らかに響く。
「.........下がろ、シュウくん、キリトくん」
「.........ああ」
(悔しい.......けど何もできない)
キリトくんは俯いたまま小さな声で返すと私とともに並んで遠ざかる。
「..........シュウくん?」
シュウくんはまだ、トンキーの前から動こうとせず、でも武器を抜こうとしない。
「三...........二.........」
カウントダウンが進むが動こうとしない。
「.......一!」
次の瞬間、シュウくんの姿が消え、ウンディーネ部隊の方から絶叫が響く。
「ぐはぁぁぁぁ!!」
刹那!!
シュウくんは、一瞬でウンディーネ部隊に切り込み、ウンディーネの剣士隊の一人を一撃で葬り去る。
「貴様!何のつもりだ!」
シュウくんに一斉に剣士隊の剣が向けられる。臆することなく、確かな言葉でシュウくんは.........
「俺はただ、狩れそうな獲物がいたから狩っただけだ」
「貴様!!攻撃開始!!」
弓使いの男の声に魔法部隊が一斉にトンキー向かい魔法を放つ。そして剣士隊がシュウくんに斬りかかる。
「シュウくん!」
背中に背負う槍を抜き、槍と片手剣で全ての剣を防ぎ、インプの翅で上空に飛び上がる。
「うおぉぉおお!!」
雄叫びを上げ、魔法部隊に突っ込んで行く。
「キリトくん......シュウくんが.......って!」
さっきまで隣にいたはずのキリトくんが消えている。探して見ると案の事情、シュウくん同様、ウンディーネ部隊に攻撃を仕掛けている。
「もうー、キリトくん、シュウくん!」
私もウンディーネ部隊の突っ込む。
(もう、どうにでもなれ!)
手練れのウンディーネは私たちの攻撃を受けながらも
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