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ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
21.邪神狩り
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プでも届かない。

「どうやって行くのかな........」

横にいるシュウくんとキリトくんを見ると、シュウくんが上を見て難しそうな顔をしている。

するとキリトくんの肩に乗るユイちゃんが。

「パパ、東から他のプレーヤーが接近中です!一人......、いえ、二十四人!」

大きく息を吸い込む。
二十四人。明らかに、邪神狩りを目的とした連結(レイド)パーティーだ。

この状況で接近してくる目的、つまりは........

唇を噛み、東方向を睨むと、数秒後、さくさくと雪を踏む音が微かに届く。シルフでなければ聞こえないボリュームで、姿は見えない。恐らく隠行魔法で姿を消している。

手をかざし、看破魔法を詠唱しようとした時、十メートルほど先に水の膜を破るように、一人のプレーヤーが出現。

男性だ。
青みがかっるほどの白い肌、同じく薄い水色の髪。水妖精(ウンディーネ)族だ。肩には小型の弓を掛けている。

その堂々とした歩き方に間違いなく彼が手練れのプレーヤーだということを告げている。

「あんたら、その邪神、狩るのか狩らないのか。狩るなら早く攻撃してくれ。狩らないなら離れてくれないか。我々の範囲攻撃に巻き込んでしまう」

その言葉が終わらないうちに、男の背後からパーティーの本隊が追いついてくる。二十数名のプレーヤーが姿を現し、全員が白い肌に青系の髪をなびかせていた。つまり、この邪神狩りパーティーは、全員がウンディーネ族になる。

もしレネゲイドのパーティーなら良かったが、ウンディーネ族だけとなれが私たちを殺すのはむしろ好都合。

(あたしたちを仲間と思ってくれたトンキーを、殺させるわけにはいかないもの)

「.......マナー違反を承知でお願いするわ。この邪神は、あたしたちに譲って」

「下級狩場ならともかく、ヨツンヘイムに来てまでそんな台詞を聞かされるとはね。『この場所は私の』とか『そのモンスターは私の』なんて理屈が通らないことくらい、ここに来られるほどベテランならわかっているだろう」

男の言うことは正しい。

前のサラマンダーの部隊のように戦えるような相手でもない。相手は二十四人、しかも超がつくほどのベテランだ。

この状況にキリトくんとシュウくんがとった行動に驚いた。
シュウくんとキリトくんは深く腰を折り、頭を下げた

「「頼む」」

その声は真剣そのものだった。

「.......カーソルは黄色だけど、この邪神は、俺たちの仲間だ......いや、友達なんだ。こいつは死にそうな目に遭いながらここまで来た。最後まで、したいようにさせてやりたいんだ」

「俺からも頼むよ。こいつの好きにさせてやってくれ」

一秒ばかりの沈黙のあと次の瞬間、ウンディーネの集団は
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