第9話
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キンケイドの話を聞いてある事を察したフェリが真剣な表情を浮かべている中初めて聞く言葉に困惑しているアニエスに説明をしたヴァンはキンケイドにある指摘をした。
「正直、練度は部隊ごとにピンキリだ。それなりに見込みのある部隊を、”火喰鳥”アイーダの中隊にぶつけた。といっても交戦抜きの捕捉包囲作戦――――――良い所までは持って行けたが最後は突破されてロストに終わった。流石は”火喰鳥”――――――かの団出身のエースといった所か。」
「ハン……噂は聞いていたが。」
「少し混乱しましたけど……それが10日程前の話、ですか。」
「そ、それじゃあアイーダさんたち、捕まったわけじゃないんですねっ……?」
ヴァンの指摘に苦笑しながら答えた後説明を続けたキンケイドの話にヴァンは鼻を鳴らし、アニエスは真剣な表情で呟き、フェリは安堵の表情でキンケイドに確認した。
「ああ、私が掴んでいるのはここまでだ。捕捉地点のデータも送ってやろう。――――――先日の借りの代わりだ。あとは自分達で突き止めるがいい。」
「あ、おいコラ!クソ、てめえの所が間接的な原因だったんじゃねーか!」
そしてキンケイドはヴァンの文句を予測したのか伝えるべき事を伝えた後すぐに通信を切り、通信を切られたヴァンはキンケイドに文句を言っていた。
「……やっぱりそういう事、ですよね。」
「GID……えっとたしか北カルバード州の諜報組織、ですよね?えへへ、流石はアイーダさん、そんな人たちを躱しちゃうなんて……!」
「まあ、前向きなのは結構だ。――――――色々と絞り込めてきたな。もう一度整理して俯瞰してみるぞ。」
その後ヴァン達はキンケイドが送ってきた情報を元にアイーダの中隊のルートを絞り込み、補給の為に寄ったと思われる場所――――――クレイユ村へと絞り込むとゲネシスが再び反応をした。
「―――――決まりだな、依頼人。明日の朝、クレイユ村に向かう。何か手掛かりがある筈だ。大家とは話をつけておく。今夜は3階の部屋に泊まっていけ――――――」
こうして目的地が決まったヴァン達は明日に向けてそれぞれ体を休めた。
9月7日 6:04――――――
翌朝、事務所で集合した3人は裏にあるガレージに向かい、ヴァンがガレージを開けると車が姿を現した。
「わぁ……!」
「大きな車、ですね……!」
「まあ、な。」
自分の車――――――インゲルト社製ピックアップ”ナイトブレイカー”1204年モデルを目にしてそれぞれ目を輝かせているフェリとアニエスの様子にヴァンは自慢げな表情を浮かべた。
「四大導力車ライセンシーの中でもスポーツを得意とする”インゲルト”――――――その傑作
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