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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第191話:降り注ぐ悪意
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彦の父!?」
「って事は、ペテン師はワイズマンの孫ッ!?」
驚愕の事実に、奏達は先程とは別の意味でショックを受けた。まさかジェネシスの首魁ワイズマンと颯人との間にそんな関係があったとは夢にも思っていなかった。だって、颯人は間違っても自分が笑う為に大勢の人々を犠牲にするなんて事は絶対にしないからである。どう考えても、颯人とワイズマンの間に血の繋がりを見ることは出来なかった。
一方のワイズマンは、輝彦の激昂に対して然したる反応を見せなかった。ただ一言、「ほぅ?」と声を上げただけである。
「ふ〜ん? まぁいいさ。だが私にばかり構っていても良いのかね?」
「何だと?」
「お前達が探している者が、すぐそこに居るぞ?」
そう言ってワイズマンが軽く手を振ると、空間に穴が空きそこから何かが飛び出した。
地面に落下した人型の異形。人間とは思えないそれを見て、それが何なのかに真っ先に気付いたのは奏であった。
「あれは……颯人ッ!?」
そこに居たのは颯人であった。ただし、奏達の前から姿を消した時に比べて、その姿は大きく変わっていた。
「グゥゥゥゥッ! グゥァァァァァァァッ!」
体の半分以上が、人間とは明らかに異なる存在へと変化している。本来ファントムが生まれる際には元となった魔法使いの体は弾け飛ぶので、彼は気力でそれを持ち堪えようとしているのだろう。この2日間、彼は自分の中で暴れるファントムを精神力で押さえつけていたのだ。
だがそれも限度があるらしい。体の半分以上は崩れてファントムのそれと化し、残った部分も今正に崩れようとしている最中であった。
「アグッ! グルァァァァァッ! ガァァァァァァァァァッ!」
「颯人ッ!?」
顔も半分近くが変化しており、目は怪しく光を発している。行動には理性が感じられず、獣の様に暴れまわりその度に人間的な部分が崩れ徐々にファントムが生まれようとしていた。
そんな颯人の姿を、ワイズマンは楽しげに眺めている。
「ハハッ! もう直ぐだな。もう直ぐ、あの男の体を破ってファントムが生まれる。さぁどうする? 私に構っている暇があるのか? あそこまで浸食が進んでは、もう時間の問題だぞ?」
「貴様、今まで颯人を隠していたのかッ!?」
「どうせなら、諸君に見てもらいたくてね。信じる仲間が死に、代わりに異形の敵が生まれる瞬間をね」
何処までも腐ったその精神に、奏達は反吐が出そうになった。だが全ては後回し。今は颯人を助ける事の方が先決である。
「奏、輝彦さんッ! 2人は颯人さんの所へッ!」
「ガルド、透ッ! 2人もそっちへ行きなさいッ!」
「えっ!? 待て、翼達は?」
「アタシらは、このクソ野郎を何とかするッ!」
そう言ってクリス達装者5
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