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色々と間違ってる異世界サムライ
第17話:月鍔ギンコ対デルベンブロ(前編)
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言わねばならぬ決まりだ。魔王様のお達しだ。サムライよ、私の部下となれ。さすればノーザスタルの半分を貴様にやろう!」
「ぬるい!何を寝ぼけた事を!?そんな熱の籠らぬ打ち込みでは()れませぬぞ!」
……やはり駄目か……
この齢でレベル300は非常に惜しいのだがな。
「しかし、貴様程度では申し出る気にはならんな。死ね。ここで今直ぐ」
その途端、ツキツバはこの私に斬りかかって来た……と言うか、速い!
私は咄嗟に右手を広げて盾にする。
しかし、ツキツバの剣はただ速いだけではない。非常に速くて重い!
んー。この私のレアスキルが無かったら、私は今ので早々と死んでいたな……
そこで、私は駄目もとで右手を切り離し、私の分身体とも言えるルベンライトを解き放った。
そして、私はルベンライトに触手捕縛(フィストバインド)を命じた!
しかし……大方の予想通り、奴にはフィストバインドは通用しなかった……と言うか、ルベンライトの触手を全部捌きおった!
強い!
恐るべき身のこなし、勘と見切り、剣の腕……それに何よりも、レベル300なだけあって戦いに慣れ過ぎている!
この者、正に『異物』!
私は、まだ私の腕から離れていないルベンレフトにツキツバの胸倉を掴ませ、その隙にツキツバの顎に膝蹴りを見舞う!
そこから、私はツキツバに背を向けながらルベンレフトにツキツバを投げ飛ばす様命じ我たが、肝心のルベンレフトがツキツバの握力に屈して私の身体から離れてしまった!
これではっきりした!
これ(・・)は野放しには出来ん!

セツナperspective

ツキツバがこの街を襲っている魔族達の親玉と戦っている間、私はフラウと二手に別れてあいつの手下達を狩る事にした。
とは言え、今の私のレベルは280な上に手甲と鉤爪が付いた1対の手袋になった聖武具のお陰で、戦闘時のみレベルが392になる。
ここまで来ると、下級魔族退治すら簡単な単純作業だ。
ノノの奴に逢うまでレベルが7までしか上がらない事を嘆いていたのに……我ながら見違えたモノねぇ……
しかも、親玉がツキツバに苦戦している事が下級魔族退治を更に簡単にする。
「ぐえ!?」
「さて……どうする?死を覚悟でまだこの街で暴れるか?それとも、命を惜しんで逃げるか?」
私が倒した魔族を問い詰めていると、
「ふざけるなぁ!」
別の魔族が背後から斧を振り下ろす。
「おっと」
私がさらりと振り下ろされた斧を避けると、その斧は勢い余って私に問い詰められた魔族の頭をかち割った。
馬鹿だねぇ。敵味方の立ち位置を少しは考えなさいよ。
しかも、天罰覿面なのかさっきの斧が壁にめり込んで抜けなくなった。
本当に馬鹿だねぇ。
だから、私は頭を割られた奴の代わりにこの馬鹿を問い詰める。
「私を斃したくらいでこ
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