第89話 王と闘神の息子たち
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強烈な衝撃に後ずさるが直ぐに体勢を立て直して奴を見る。
「ランドルフ隊長!奴らの戦車が撃沈しました!」
「頃合いか、撤収するぞ」
「了解」
そこに赤い星座の猟兵が一人現れてランドルフに何かを言うとランドルフは信号弾を放つ。
「クラウゼル、勝負はお預けだ。決着はいずれ付けようぜ!」
「ランドルフ!」
ランドルフは素早くこの場を後にする。俺はそれを追う事はしなかった。
「さっきの爆発音はグランセル城の方から聞こえたな、まさかエステル達に何かあったのか?」
「リィン!」
するとフィー達が俺の側に駆け寄ってきた。
「ザックスたちが逃げ出したけど状況が変わった?」
「多分な。さっきの爆発音が気になる、直ぐに向かうぞ」
「そなたは大丈夫なのか?傷が多いが……」
フィーが状況が変わったのかもしれないと言い俺はそれを確かめるべくグランセル城に向かおうとする。だがラウラは俺の体の傷を見て心配そうに声をかけてきた。
銀に続いてランドルフとも戦ったからな、正直かなり辛い。
「動くだけなら何とかなる、もし結社の連中がいたら流石に戦えないからその時は任せてもいいか?」
「うん、任せて。わたし達がリィンを守るから」
「ああ、頼んだ」
俺は二人にそう言うと彼女達は嬉しそうに俺を守ると言った。頼りになる恋人がいて俺は幸せ者だ。
俺達は急ぎグランセル城に向かう、俺達が城の前にある橋に着くと倒れた特務兵や人形兵器の残骸が辺りに散らばっていた。
「凄い量の残骸だな、相当激しい戦闘だったんだろう」
「あっ、リィン君!」
すると近くにいたエステルと姉弟子が駆け寄ってきた。
「リィン君、皆!大丈夫!?傷だらけだけど……!」
「一応回復アーツはかけたけど血を流しすぎたからフラフラだよ、まあ気合で我慢してるけどね……そっちは終わったのか?」
「うん、何とかね」
エステルの話によると特務隊の残党を率いていたカノーネ大尉がアルセイユに使われるはずの新型エンジンを奪い最新型の戦車を使ってグランセル城を占拠しようとしたらしい、理由はやはりリシャール大佐の解放だったみたいだ。
結社と手を組んだのか人形兵器やゴスペルなども使用してきたようだがエステル達の活躍によってなんとか阻止できたらしい。
因みに話にあった見慣れない猟兵達は既に撤退していたみたいで一人も捕らえられなかったらしい、恐らく腕の立つ猟兵団だったのだろう。
「だからケビンさんやシェラザードさんも一緒なんですね」
「うん、二人には本当に助けられたわ」
俺は遠くでカシウスさんと話すシェラザードさんやケ
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