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Fate/WizarDragonknight
教授で子持ちのマスター
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ットハウスの店長や客以外だと中々いなかったので、少しだけ緊張が走る。

「おやおや。それでは、私を殺しに来たのでしょうか? その割には、ワザワザ事前にアポイントを取るとは、礼儀正しいですね」
「いえ、戦いたいのではないです」

 ハルトのその一言に、教授は動きを止める。

「戦いを止めに来たんです」
「おやおや。それはまた……蒼井さんから聞いた通りですね。戦いを止めるために奔走している参加者がいると」
「……」

 ハルトは少し押し黙った。やがて息を吸い、吐く。

「教授は、もう他の参加者と接触したんですか?」
「いいえ。蒼井さんが召喚されたのは確か……ムー大陸の騒ぎが終わって少ししてからでしょうか」

 教授は少し考えこむような仕草をして、彼の口(見えないが)は、雄弁に語り出す。

「何がトリガーとなった現象なのか、コエムシ(あの後現れた小動物)の説明でようやく納得しましたよ。まさか私に魔力などというオカルトじみた力が宿っていたとは」
「……貴方に、願いはないんですか?」
「願い、ですか」

 ハルトの問いに、教授は手を止めた。ゆっくりとハルトへ目を動かすその鉄仮面からは、彼の如何なる感情も読み取れない。

「そうですね……もし聖杯戦争の願いを叶えられる、というものが本当でしたら、精々生命の神秘を解き明かしたい、といったところでしょうか」
「生命の神秘?」
「ええ」

 そこで初めて、教授の声に感情が宿った。

「生命はどこから来て、どこへ向かうのか? なぜ生まれ、なぜ死んでいく? それは生命の分野でも、哲学の分野でも、長らく考えられてきたことです」

 その無機質な外見でありながら、この上ない有機的な話をする教授に、ハルトはアンバランスな気味の悪さを覚えた。

「なぜ、この命溢れる世界で、我々人類だけが命を弄ぶことが出来るのでしょう?」
「さ、さあ……」

 ハルトは肯定とも否定とも取れない返事をした。
 だがそれは、どうやら彼の神経を刺激させたようで、教授はぐいっとその面をハルトに近づける。

「今回の聖杯戦争の案件もそうです。魔力などという生物としては考えられない、ある意味では呪いが我々の中に存在していたことが、何よりも驚嘆するべきことです」
「は、はあ……」

 そんなこと、考えたこともなかった。
 もとよりハルトは、人間ではない。魔力の塊といっても差し支えないハルトにとって、その疑問はハルト自身(ファントム)の存在そのものへの疑問符に等しい。
 だが、そんなハルトの思考を捨て置き、教授は演説を続ける。

「ならば、この生物学を外れた力はどこから来たのでしょう? そしてそれは、人の手でどこまで大きくすることができるのか? そして、それを持つ生命とは何か
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