第7話
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貴方の同行者達”と違って彼女、普通の民間人なんでしょう!?貴方の裏の仕事に巻き込んだら―――――」
エレインは話を遮ってヴァンを睨んで怒鳴った。
「エレインさん……!まだですか、もう発車時刻ですよ!」
するとその時ジャケットの遊撃士が大声でエレインを呼んだ。
「エレイン……?」
「おおっ、あの有名な―――――!」
するとその時通行人達がエレインに注目し始め、その様子を見たジンは頭を抱えた。
「……そのうち詳しい話を聞かせてもらうから覚悟しなさい。アニエスさん、くれぐれも気を付けて。ヴァン――――しっかり彼女を守るのよ。」
一方エレインは気まずそうな表情を浮かべてから気を取り直して二人に声をかけた後ジン達の元へと向かった。
「え、えっと………」
「ったく、あの様子じゃ納得するまで突っ込んできそうだな。今の内に躱し方を……………………」
「……………………その、やっぱり随分親しくされているんですね?」
エレインの躱し方についてブツブツ呟いている様子のヴァンを少しの間黙って見つめていたアニエスはヴァンに訊ねた。
「いや、だから只の昔馴染みだっての。お互い旧首都にいたってのにこの前、3年振りに会ったくらいだ。」
「そうなんですか……………………それにしては…………」
「?エレインはともかく、妙な縁ができちまったようだな。”不動のジン”――――――まさか仕事をこっちに押し付けてくるとは。」
「お名前は聞いたことがあります。国内外でも有名な遊撃士ですよね?えっと、ヴァンさんの端末に二つ依頼を送ったそうですけど……」
「仕方ねえ、一応確認するか。」
アニエスの指摘にヴァンは溜息を吐いてザイファを開いて依頼内容を確認した。
「これって……」
「……なるほどな。もう一つも確かに”裏”向きだが、ジャコモが殺られたリバーサイドの整備路――――――警察の封鎖解除が遅れたせいで奥に放置された手配魔獣ときたか。」
依頼内容の一つである手配魔獣の場所が地下鉄の整備路である事にアニエスは目を丸くし、ヴァンは納得した様子で呟いた。
「……はい。」
「一応、今日のエリア内ではあるが完全に予定外の追加オーダーだ。ここらで切り上げてお前は先に事務所に戻ってるか?何ならもうバイトを上がってもいい。」
「いえ、当然手伝わせて下さい。大切なアルバイト初日――――――何とかやり遂げてみたいんです。」
「ハッ、いいだろう。そんじゃ裏解決業務、再開だな。」
その後業務を再開した二人は遊撃士協会の委託依頼の内の一つをこなした後もう一つの委託依頼である手配魔獣の撃破の為に整備路に入った。
〜リバーサイド駅・地下鉄整備路〜
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