暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー エターナルインフィニティ
第五話 忠の世界その六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 響鬼達にだ。こう言ってきた。
「それならですね」
「私達も一緒に行かせて下さい」
「よし、助っ人も来てくれたしな」
 響鬼もだ。車から出て来て言う姉妹を見てだ。その気さくな笑みでだ。
 一行にだ。こう言ってだった。
 門の前に向かう。彼がそうした。
 その彼にだ。明日夢は心配する顔で言った。
「あの響鬼さん」
「何だ、明日夢」
「気をつけて下さいね」
 それはだというのだ。
「何があるかわからないですから」
「ははは、明日夢は心配性だな」
 心から気遣う彼にだ。響鬼は笑ってだ。
 そうしてだ。門の前まで来てだ。
 右手をだ。その取っ手に置いてだ。ゆっくりと引いた。
 するとだ。その門からだ。
 白い光が出て来た。それが開かれた門の入り口から放たれる。それを見てだ。
 一行はだ。口々に言うのだった。
「五代さん達から聞いたのと同じだな」
「そうですね、これは」
「じゃあこの光を潜り抜けたら」
「そこは」
「さて、どんな世界か」
 笑いながらだ。響鬼が先頭に立ちだ。
 光の中に入る。それに続いてだ。
 明日夢達も続く。そうして中に入るとだ。
 そこからだ。出て来た場所は。 
 その頃だ。黒く絹の様な極端に長い髪の凛とした顔の少女がだ。小柄でこれまた黒く長い髪の少女とだ。何故か不機嫌な顔で言い合っていた。
 見れば凛とした少女の顔には気品がありだ。着物を思わせる丈の長い、紫に豪華な柄の上着に黒いこちらは短い服にだ。極端に短い白のスカートである。そして足は黒いハイソックスの様なものを穿いている。
 目は紫で顔立ちは整いだ。気品がある。そして。
 それに対する小柄な少女は白いスクール水着に赤と黒の柄の上着、頭には扇の如き紅い帽子がある。六文銭が服のあちこちに飾られている。紅い目の顔はまだ幼いが気丈そうであり麗しい。その二人がだ。
 それぞれ薙刀、そして金の六文銭が入った黒い巨大な扇を手にしてだ。対峙しているのだ。その中でだ。
 小柄な少女がだ。相手に対して言った。
「よいか千姫」
「何かしら、幸村」
 道場の中でだ。二人は言い合っている。
「わらわはまさに肥後のラーメンこそが最高だと言っておるな」
「ええ、確かにね」
「あの濃さ、豚の骨からダシを取ったのがじゃ」
「いいというのね」
「播磨なぞ何じゃ」
 ムキになった調子でだ。その千姫に言う。
「大体御主は江戸生まれであろう。何故播磨なのじゃ」
「そういう貴女は確か信州だったわね」
「そうじゃ、真田は信濃じゃ」
 まさにそこだというのだ。
「信濃はよいぞ。梨に林檎にそばじゃ」
「それを言うなら播磨もよ」
 何故かだ。播磨にこだわる千姫だった。
 そしてだ。目の前の少女真田幸村に言うことは。
「明石焼きにカチワリに筋
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ