第五話 忠の世界その六
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肉のカレーに。中華街だってあるから」
「御主実に詳しいのう」
「それに野球は虎よ」
何故かだ。千姫は野球の話までしだした。
「虎ことが最強よ」
「ふん、鷹に二回も負けておるではないか」
幸村は虎と聞いてだ。眉を顰めさせてだ。
そしてだ。こう返したのだった。
「御堂筋決戦の時もこの前の星野の時も」
「あ、あれは」
それを言われるとだ。千姫は。
弱みを衝かれた顔になってだ。こう返した。
「スタンカなんて凄いのがいたし。星野様がたまたま運がなくて」
「そもそも星野はシリーズに勝っておるのか?」
「悲運の人なのよ。仕方ないでしょ」
「どうだか。鷹なんぞ毎年優勝してもクライマックスでは負けておるぞ」
「それ威張れるの?」
「上総だか下総の鴎のせいじゃ」
幸村の答弁は苦しい。それもかなり。
「蝦夷の熊も鬱陶しいがのう」
「敵だらけじゃない、鷹は」
「そういう虎は何じゃ。ここぞという時にいつも巨人に負けおって」
「・・・・・・言ってはならないことを言ったわね」
ここでだ。それまで極端に怒っていなかった千姫がだ。
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