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危険物には触れないでおくこと
第三章

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「中日で岩瀬さんそうだったけれど」
「人的補償に言われてか」
「それでか」
「岩瀬さんに断られたらしいんだ」
 野本と佐々に話した。
「岩瀬さんが引退覚悟で」
「それでか」
「それでこの話流れたか」
「他の人が行ったんだ」
 人的補償でというのだ、
「そうした話もあったし」
「和田さんもか」
「今回はか」
「そうなるかもね、少なくてもね」
 真剣に考えつつだ、竹山はさらに話した。
「プロテクト外れていてもね」
「ホークスが和田さん手放すか」 
 桐生は考えつつ言った。
「それはね」
「考えられないね」
「うん、流石にね」
「これはあれじゃないかな」 
 竹山も真剣に考えた、そのうえでクラスメイト達に話した。
「和田さんの獲得はない、そしてね」
「西武はそう考えないでか」
「動いたんじゃないかな」
「ソフトバンクの読み違いか」
「そうじゃないかな」
「だったらあそこのフロントの作戦ミスか」 
 正道はここまで聞いてこう考えた。
「そうなのか」
「そうなるかな」
 竹山も否定しなかった。
「これは」
「そうなんだな」
「うん、それでね」
 竹山はあらためて言った。
「うちのクラスで問題なのはどうしてか」
「それな」
 坪本が暗い顔で応えた。
「柳本がな」
「今絶対機嫌悪いよ」
「そうだよな」
「うん、だからね」 
 それでというのだ。
「今彼女にはね」
「下手に近寄らない方がいいな」
「それだよ」
 伊藤春華が男子達のところに来て言ってきた。
「私達も今それで話してたんだよ」
「いや、咲にラインしようと思ったけれど」
 橋口七々瀬も言うことだった。
「怖くて止めたわ」
「咲このこと絶対に知ってるわよ」 
 遠藤静華は断言した。
「多分朝起きてすぐに仰天したわよ」
「いや、こうした時の咲マジでやばいから」
 中森凛も言う。
「ここは未晴だけれど」
「あいつ今インフルエンザだからな」
 春華が困った顔で言った。
「学校に来られないんだよな」
「そうだな」
 彼女と交際している正道が応えた。
「今日まででな」
「今日休んで大丈夫だったらな」
「登校出来るが」
「けれどな」
 それでもとだ、春華は困った顔で話した。
「よりによって今日までだからな」
「そうだな。俺も毎日行っているが」
 未晴の見舞いにだ、彼女に家に通っているのだ。
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