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ドリトル先生とラーメン
第十二幕その三

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「強制してというのは相手の意志もね」
「尊重してないね」
「そうした行為よね」
「そうした場合もあるね」
「だからしないよ、どんな相手も尊重しないと」
 さもないと、というのです。
「人として間違ってるよ」
「そうだね」
「そうした考えを持ってるのも先生のいいところよ」
「じゃあね」
「これからもその考えでいてね」
「是非ね」
「そうさせてもらうよ」
 笑顔で言う先生でした、そしてです。
 アンケートの結果を発表して論文の題材にもしました、学園の皆はアンケートの結果を見てそれぞれ思いました。
 そしてここでサラがいつも通りご主人と一緒にお仕事で来日して先生のお家にもお邪魔したのですが。
 アンケートのお話を聞いてです、先生に言いました。
「打倒と言う人もいれば」
「自分の好きなラーメンが一位じゃないことが不満な人もいるよ」
「それぞれなのね」
「うん、自分の一番好きなラーメンがね」
 先生はサラに居間でちゃぶ台を囲んでお話しました。
「一番じゃないことが不満な人もね」
「多いのね」
「もう一歩も引かないって人もね」
「いるの」
「味噌ラーメンが好きな人がいて」
 それでというのです。
「味噌ラーメンが一番じゃなくて」
「不満なのね」
「そんな人もいるよ」
「何かね」
 サラはそのお話を聞いて言いました。
「アイドルとかスポーツ選手の推しみたいね」
「日本でよくあるね」
「イギリスでもあるけれど」
「日本では特にだね」
「あるわね」
 こう言うのでした。
「そしてそれみたいね」
「ラーメンもだね」
「その辺り日本ね」
「日本人だね」
「推す対象に対してね」
「凄い思い入れがあってね」
「かなりの愛情を持って応援するわね」
 お兄さんに対して言います。
「そうするわね」
「そしてそれがね」
「ラーメンにもなのね」
「出てね」
 先生も言います。
「そうなってるね」
「贔屓のラーメンが一番と確信して」
「アンケートで一番じゃないことがね」
「不満な人もいるのね」
「それで僕も思ったよ」 
 先生自身もというのです。
「アイドルのファン投票にもね」
「似ているって」
「うん、思ったよ」 
 実際にというのです。
「本当にね」
「そうね、日本のアイドルグループってね」
「よくファン投票するね」
「それで誰が一番人気かチェックして」
「そして一番になったら」 
 その人はといいますと。
「ステージでね」
「センターになるわね」
「新曲でもね」
「そうなるわね」
「ラーメンは流石に歌わないけれどね」
「センターにもならないわね」
「けれどね」
 それでもというのです。
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