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色々と間違ってる異世界サムライ
第15話:勇者の計算外その3
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なんだ、そんな事する必要ないじゃないか。
あいつらの持っている物を奪えば良い。
僕は世界を救うんだ。多少の犠牲は必要経費みたいなものだろ。
「少し待ってろ」
「分かった。その間、アタシらは休むから」
3人を残し茂みへと入る。
……え?
「ひぁああああああああっ!!」
「クソみたいな奴にはクソをぶつけてやる!」
「ニンニクを食った俺達の一撃を食らいやがれ」
僕は茂みから飛び出し全力疾走する。
男共は下半身丸出しで、茶色い物を投げつけた。
べちゃ。背中に塊が当たる。
臭い臭い臭い臭い!
最悪だ!普通、連れ添って行くのは小便だろう!
襲いに行ったら、3人揃ってお尻丸出しで用を足していた。
「セイン!?」
「うわっ、ウンコまみれだ」
「ひぃ」
3人が露骨に嫌な顔をする。
雌豚のくせになんなんだその態度は。
なんて屈辱的。勇者であるこの僕がウンコまみれだなんて。
「セイン、すて、すてきなにおいね」
「ごめん。今は近づくの無理」
「向こうに川がありますので……水浴びなどどうでしょうか」
僕からやけに距離を取る女共。
くそっ、しくじった代償がこれか。
もう蝿が寄ってきている!
失せろ!邪魔だ!
怒りに拳を振るわせつつ大人しく川へと向かった。

月鍔ギンコperspective

翌日、某達は倒したごーれむの調査を行う事にしました。
「それでこいつがいた遺跡はどこにある」
「フラウが案内するわ。付いてきて」
草をかき分け森を突き進むと辛うじて壁だけ残っておる瓦礫の山を発見し、周囲にはごーれむが複数転がっておりました。
……皆、既に息絶えておる様です。

「むっ!?」
突如として視界に文字が出現しました。

《報告:設置したLv3ダンジョンがLv5に成長しました》

《報告:ダンジョン内にマイルームができました》

「どうした?」
「よく解りませんが……だんじょんが成長してまいるーむが出来た……そうです」
「あ!もしかしてあの噂でしょうか!」
ノノ殿がぽんっと手の平に拳を打ち付け納得した様子。
噂とはどう言う事でしょうか?気になるので説明をしてもらいたい。
「実は少し前から王都の近くに高難易度のダンジョンができた、って噂になってたんです。落ちてるアイテムもレアものばかりで、冒険者が押し寄せてるとか」
それを聞いたセツナ殿が鼻で笑いました。
「つまり、ツキツバが造った城の中で、未熟な冒険家がバッタバッタくたばってるって事だな?」
セツナ殿!何気に仰る事が物騒なのですが!
「ちょっと待たれよ!それって、某がその者達を殺した様なモノではないですか!?」
某の絶叫を聞いたセツナ殿が慌てて釈明しました。
「待て待て!お前が造った城が冒険者を殺したのと、お前が無関係な人を殺
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