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ドリトル先生とラーメン
第十一幕その十一

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「何とも言えないまでにね」
「美味しいわね、私もね」
「好きだね」
「妖怪の皆もよ。よく飲むわ」
 日本酒をというのです。
「こちらのお酒は昔からよ」
「よく飲んでるんだね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「昔は清酒じゃなくて」
 日本酒でもというのです。
「濁酒ばかりだったから」
「そちらを飲んでいたんだね」
「私も最初の頃はね」
「妖怪になって」
「まだ清酒が高かったから」
 だからだというのです。
「皆と飲むお酒も」
「濁酒だったんだ」
「それはそれで美味しいから」
 濁酒はというのです。
「楽しめたわ」
「濁酒もいいね」
 先生も否定しません。
「確かに」
「そうでしょ」
「僕も飲むよ」
「じゃあうちのお店にもあるし」
「今度買わせてもらうよ」
「それで飲むわね」
「そうさせてもらうよ、ただその時のおつまみは」
 それはといいますと。
「インスタントラーメンかどうかは」
「わからないわね」
「その時にならないとね」
 どうしてもというのです。
「わからないよ」
「まあその時にならないと」
 お静さんもそれはと応えます。
「わからないわね」
「そうだよね、けれど今日は」
「うまかっちゃんね」
「それをいただくよ」
「じゃあそうしてね。あとアンケートの方は」
 お静さんはそちらのお話もしました。
「是非ね」
「あと少しだね」
「頑張ってね」
「そうしていくよ、日本に来て沢山のいいことがあるけれど」
 それでもと言う先生でした。
「ラーメンに出会えたこともだよ」
「いいことね」
「心から思うよ」
 その様にというのです。
「僕はね」
「それは何よりね。それじゃあ」
「これからもだね」
「先生も食べていってね」
 ラーメンをというのです。
「そうしていってね」
「是非そうさせてもらうよ。むしろ駄目と言われたら」
 ラーメンを食べることをというのです。
「僕は困るよ」
「私もよ。若しそんなこと言い出す人がいたら」
 お静さんもそれはと応えます。
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