第二章
[8]前話
「じっくり優しく接していきますので」
「心を開いて」
「幸せになります」
ショースキーに約束した、そして実際にだった。
フォンド達施設のスタッフはオリビアに優しく接していった、臆病だが人に助けを求めている彼女にだ。
優しい声をかけご飯をあげて徐々に距離を縮めていった、やがて彼女も徐々にフオンド達に歩み寄ってきて。
「ワンワン」
「今ではこの通りです」
「施設の皆さんに懐いていますね」
「はい」
施設に来たショースキー、オリビアを見に定期的に来る様になっている彼女に対して微笑んで話した。
「そうなりました」
「それは何よりですね」
「どうも本来はです」
フォンドはさらに話した。
「人懐っこくて上品な娘でして」
「そうなっていますか」
「今では。優しくて凄くいい娘ですよ」
「そうなのですね」
「それでこの前施設に来た人が気に入ってくれて」
そうなっていてというのだ。
「里親にです」
「迎えてくれるのですね」
「はい」
そうなったというのだ。
「嬉しいことに」
「それは何よりですね」
「貴女が助けてくれたので」
ショースキーに彼女がしたことを話した。
「ですから」
「それで、ですか」
「彼女は救われました」
「私は友人のアドバイスで彼女をこちらに紹介しただけですが」
「そうされたこと自体がです」
「救いですか」
「そうです、有り難うございます」
ショースキーに笑顔で言うのだった。
「こちらに紹介してくれて」
「ですが彼女を幸せにしたのは貴方達ですよ」
「ではお互い様ですね」
「そして後は里親の人が幸せにしてくれますね」
「これからは」
こう笑顔で話した、そして後にだった。
ショースキーはフォンドから家族の一員に迎えられたオリビアがその家で幸せに過ごしていると連絡を受けた、その様子をメールに添えられている動画で確認して笑顔になった、それを彼女を施設に紹介する様にアドバイスした友人に話すと彼女も笑顔になった。
ドライバーに助けを求めて 完
2024・1・18
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