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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
外伝〜北と紫電の邂逅と依頼〜
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の故郷である”ミシュスク村”に逃げ延びたお陰で助かったんです。そして逃げ延びた我々が今こうして無事でいられるのも、ノーザンブリアの占領後もノーザンブリアの人々が総督府に隠れて我々に様々な支援をしてくれたお陰です。」

「メンフィル軍は北の猟兵(あたしたち)が他国へ脱出する事を防ぐ事に戦力を割いていた影響で、自治州内での追撃部隊の戦力は少なかったのよ。実際他国へ逃げようとした連中は予め国境で網を張っていたメンフィル軍に皆殺しにされたけど、ローガンを含めて自治州内の村や町に逃げ延びる事ができた仲間達もいるわ。ま、とは言っても自治州内での追撃部隊にやられた連中もいるし、あたし達も数が少なかったとはいえ精鋭揃いのメンフィル軍の追撃を防いで、逃げ延びる事ができたのも我ながら”奇蹟”だと思っているくらいよ。」

「不幸中の幸いだったのは俺達を追撃したメンフィルの部隊にメンフィルの専売特許と言ってもいい”飛行騎士”がいなかった事だろうな。もし追撃部隊に”飛行騎士”もいたら、よくて誰かが犠牲になって逃げ延びるか、最悪は全滅だったろうな。」

サラの疑問にタリオンは静かな表情で答え、イセリアは複雑そうな表情で答え、マーティンは疲れた表情で答えた。

「それで?”あたし個人に依頼したい事”ってどういう事なのかしら?――――――というかそもそも、”猟兵”であるあんた達の依頼を”遊撃士”であるあたしが請けると思っているのかしら?」

「先程も言ったように、俺達の依頼は”紫電のバレスタイン”。”お前個人への依頼であって、遊撃士協会(ギルド)への依頼”ではない。それに俺達はお前ならば俺達の依頼を請けれくれると信じている。――――――北の猟兵(おれたち)の元同胞であり、大佐の娘であるお前ならば、ノーザンブリアの独立の為にも協力してくれる事をな。」

「な―――――”ノーザンブリアの独立”って……あんた達、正気?ノーザンブリア占領時に戦力のほとんどを失ったのに、残りの戦力でノーザンブリアに駐屯しているメンフィルの総督府を追い出すなんて。それに仮に今いるメンフィルの総督府を追い出せたとしても、メンフィルの”本国”からより圧倒的な戦力が送り込まれて全滅するのがオチよ。」

自分の質問に対して答えたローガンの答えに驚きのあまり絶句したサラはすぐに気を取り直して真剣な表情で問題点を口にした。



「勘違いしないでください。自分達は武力行使でノーザンブリアを独立させる事は一切考えていません。」

「そもそも武力行使でノーザンブリアを独立させようとしちまえば、メンフィルどころか”ゼムリア連合”に調印した全ての国家勢力まで敵になるだろうからな。何せ”ゼムリア連合”に調印した国家勢力に科せられた義務の一つに”ゼムリア連合”に調印した国家勢力が”戦争”を仕掛けられ
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