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色々と間違ってる異世界サムライ
第13話:ノノ・メイタ、(曰く付きの)オークションに参加する
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に帰還するなんて、父と母と弟になじられ、近所の人達に『このまな板が!』と石を投げられてしまいます」
「あのぉ……そう言う事じゃ……無くてね……後ろを……」
「ん?後ろ?」
フラウさんが後ろを振り向くと、セツナさんが火山噴火の如く、大魔人並の凄い形相で激怒していた。
「おい……そこのフェアリー……まさかと思うが……あくどい奴隷商人共に……捕まりそうになっていたのかぁーーーーー!?」
セツナさんの魔族も逃げ出すかもしれない程の鬼の形相に、フラウさんは慌てて逃げ出した。
「そーでぇーす!」
そりゃあ誰だってあの顔は怖いよセツナさん……と言いたいところだけど、ツキツバさんは冷静に後ろからセツナさんを羽交い絞めにする。
「放せツキツバ!あのフェアリーを捕まえようとした奴隷商人を生かしておけば、この後も更に犠牲者は増えるんだぞ!今ならまだ間に合う!急いで追いかけないと!」
「フラウとやら!今の内に逃げるのです!それと、其方を買い取ったのは某が勝手にやった事!故に、恩に着る必要はありませぬ!」

その後も怒りが収まらないセツナさんをツキツバさんが引き摺りながらジョナサンさんが用意してくれた家にどうにか到着しました。
が、
「ん?何故フラウ殿までついて来ているのです?」
ツキツバさんの言葉通り、フラウさんが家までついて来てしまった様だ。
「お願いです主様!もう1度だけこのフラウの頼みを聴いていただきたいのです!」
フラウさんに頼まれたセツナさんは、さっきまでの怒りを忘れて困惑する。
「はぁ!?頼み!?……と言うか、何でついて来たの!?」
さっきのは本当に怖かったけど、冷静に観れば今日のセツナさんは、大変失礼ながら面白いな。
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