暁 〜小説投稿サイト〜
色々と間違ってる異世界サムライ
第13話:ノノ・メイタ、(曰く付きの)オークションに参加する
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通り抜けている様に見えるが、僕は物凄く怖い。やはりセツナさんにも同行をお願いした方が宜しかったのでは?
でも、ツキツバさん曰く、
「そんな事をすれば、間違いなくセツナ殿はおーくしょんとやらと合戦をする事になるでしょう」
ツキツバさんは、オークションと言う言葉から何を感じ取ったんだろう?それもそれで怖いんですけど。
広い敷地には見事な庭園が広がっていた。
オークション主催者がどこの誰かなんて他の参加者には関係ない。
恐らくここに来ている全員がそう思っている筈だ。
欲しい物が何時出てきて、どのくらいの金額で競り落とせるか、そんな事で頭がいっぱいに違いない。
僕達は本当に怖い所に来てしまった。
ツキツバさんの強さを疑う心算は無いけど……やっぱりセツナさんも一緒に来て欲しかった!
白く大きな建物が視界に入る。
玄関前ではグラスを片手に話する参加者達の姿があった。
まだ開始前なので時間を潰しているのだろう。
建物の中へ入れば老紳士が一礼する。
「今宵はお越しいただき誠に有難うございます。見たところ初めて参加されるご様子、推薦状を拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」
「これです」
封筒を受け取った紳士は目を通し微笑む。
「確かに本物のようですね。では改めてようこそオークションへ。今宵も素晴らしい品々を取りそろえております。気になった物があればぜひ競り落としてくださいませ」
「ちなみになんだが、ここではお互いをなんて呼び合っているんだ?」
「そうですね……代表の方には番号札をお渡ししておりますので、それにミスターやミズを付けて呼ぶのが通例でしょうか」
怖いよ!ツキツバさんの質問の内容とそれに答える老紳士の返答が!
で、僕達に渡されたのは『31番』だった。
札を胸元にピンで留める。
つまり、今からツキツバさんの事を「ミス31」と呼ばなければならない。
……本当に怖いです。
そのまま建物の奥へと入れば、巨大な部屋があった。
部屋の中には半月形のステージがあり、無数の椅子が並んでいる。
すでにいくつかの椅子には人の姿があった。
僕達は後方寄りの端の席に腰を下ろす。
ツキツバさんはオークションをよく観察したいからと言っているが、僕にはもしもの為の逃走経路まで考えている様にしか思えません!
あーーーーー!オシッコ漏れそうなぐらい怖いよぉーーーーー!

月鍔ギンコperspective

……大方の予想通りと言えば良いのでしょうか?
おーくしょんとやらの正体は、やはり競売の様です。
ただ、問題はその額と言えましょう。
一応、この前の大名様より授かった7億とやらを持参してはおるのですが……
「2000」
「2500」
「3500」
「5100」
みるみる値は釣り上がり……
「ビックアレキサンド
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