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ドリトル先生とラーメン
第九幕その九

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「あっちじゃないからね」
「そうだよ、そのこともね」 
 先生は皆に言いました。
「おうどんやお蕎麦でね」
「わかるよね」
「確かに」
「東と西で違うって」
「日本の食文化は」
「そうなんだ、あっちじゃラーメンとご飯を一緒に食べることも」
 それもというのです。
「ないしね」
「というかこれ他の国にもね」
「ないよね」
「中国の人達だってね」
「麺類おかずにしないね」
「そうね」
「そう、お米は主食で」
 それでというのです。
「麺類、麦だってね」
「主食でね」
「主食をおかずにするって」
「中国にもないわ」
「他の国にもそうは」
「パスタを食べてもスープのポジションで」
 こちらも麦で作るけれどというのです。
「主食のパンとはね」
「分けられてるね」
「はっきりと」
「欧州でも」
「それでリゾットは」
 こちらのお料理はといいますと。
「欧州ではお米はお野菜だからね」
「主食じゃないからね」
「やっぱりスープ扱いなのよね」
「これが」
「そうなるから」
 だからだというのです。
「違うんだ、主食つまり炭水化物をおかずにするのは」
「日本の西の食文化で」
「他はあまりない」
「そうしたものだね」
「そうだよ、東京でおうどんを食べても」
 お蕎麦でなくです。
「まさにそれがね」
「主食だよね」
「そこでご飯を食べない」
「そうなるね」
「おうどんを食べてお握りもというのも」
 こうした食べ方もというのです。
「やっぱりね」
「ないよね」
「東の方だと」
「どうしても」
「そうだよ、僕は関西の食文化に入ったから」
 先生はというのです。
「もうね」
「それでだよね」
「別にそうして食べても」
「おかしいと思わないわね」
「むしろそうして食べることが」
 炭水化物をおかずにご飯を食べることがというのです。
「普通に美味しとね」
「思ってるよね」
「おうどんもそうで」
「お好み焼きや焼きそばもで」
「ラーメンだってね」
「そうだよ、たぬきそばの後親子丼を食べても」
 一緒にというのです。
「いいしね」
「そうだよね」
「たぬきそばもいいし」
「親子丼だってね」
「そうだね、揚げが乗った」 
 そうしたというのです。
「あのお蕎麦もいいよね」
「美味しいよ」
「関西じゃあれがたぬきそばなのよね」
「揚げを入れたのが」
「それがね」
「関西ではきつねそば、たぬきうどんはないよ」
 この二つはというのです。
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