使徒大戦
第一章
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「そ、そ、そんなこと!」
あわてて否定しようと手を振り回すが、その真っ赤に染まった顔がそれを裏切っていた。あまりに不意打ちに近いかたちで問われたため、体が正直に反応してしまったというところか。
「ふうん……けなげだね、シンジ君は。ますます好意に値するよ。でもそんなシンジ君を手酷《てひど》く拒絶するなんて、セカンドは許せないね」
「いやっ、だからっ、そのっ」
なんとか否定しようと慌てるシンジに、カヲルはくすっと笑って。
──それに目障りだしね。
「えっ……? カヲル君、いまなんて?」
シンジの疑問には答えず、カヲルはモニターを振り仰いだ。
その紅瞳が一瞬、強く輝いたように、シンジには見えた。
「……えっ? なに、これ!」
「どうしたの? 報告なさい」
あわてたように叫ぶマヤに、リツコの冷静な指示が飛ぶ。
「神経接続が……神経接続がエヴァのほうから切断されていきますっ!」
その言葉どおりに、モニターに表示された接続監視ウィンドウの中で、タスクモニタが次々にサスペンドを示していく。
そして、次の瞬間、ケイジを移していたカメラ映像の中で──弐号機の四つのアイカメラが閃光を放った。
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