暁 〜小説投稿サイト〜
焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
妹が産まれるようです。
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調べなくちゃ気がすまないほどの知りたがりで、趣味は人脈作りと、どこぞの仲良しグループの軍師のような趣味を持っている。

将来はメディア関係の仕事に就きたいらしい。

ローウェル兄上は言葉を続ける。


「なにせ、医師の診断じゃ、かなりの確率で女の子らしいし。父上たちが女の子を欲しがってたのは知ってるだろう?」
「それは、まあな…」
「というか兄上も、父上のことはいえないだろうに。さっきから貧乏揺すりして」
「なっ!?」

ローウェル兄上の言葉に真っ赤になるルヴァル兄上。

そうなのだ。ルヴァル兄上は表面上は冷静に見えていたが、さっきから足をがくがく揺らして、誰が見ても苛立っているように見えた。兄上は家族第一な人だから、母上が苦しんでいる時になにもできない自分が嫌だったのだろう。…だからといって、それを態度にだすのは正直やめてほしいが。

ちなみに、レーレンと恋はここにはいない。

レーレンはフェニックス家全員が外出するのに、自分までいくと誰もいなくなってしまうので、自ら留守番をしており、恋とネネもレーレンと一緒にいる。

恋は、行きたそうな目でこちらを見ていたけれど、帰りにお土産に菓子を買ってくるといったら、素直に留守番することを承諾した。我が眷属ながら現金なやつだ。

使用人たちに迷惑をかけないか心配だが、まあ大丈夫だろ。あいつ、なぜかレーレンに妹のように懐いてたからレーレンのいうことなら素直に聞くだろうし。レーレンも妹分ができて満更でもなさそうだったしな。

そんな風に俺が自分の眷属について悩んでいると、手術室のランプが消え、中から母上の出産を手助けしてくれていた主治医の先生と、移動式のベッドに横たわっている母上、『レイラ・フェニックス』。そしてその枕元には産まれたばかりの赤ん坊がいた。

「レイラ!」
「母上!」

よほど心配だったのだろう。母上の姿が見えた途端に二人はベッドへと駆け寄る。俺とローウェル兄上もそんな二人の様子に苦笑しながらも、その後をおった。

そんな俺たちを、出産で疲労したのか、儚げな、しかし難事をやりきった満足げな笑みで母上は出迎える。


「大丈夫か、レイラ?痛いところは?苦しいところはないか?」

そんな心配性な父上に、母上は今度は呆れたような顔をする。

「もうこれで四度目の出産ですよ?疲れはしましたけれど、大丈夫にきまってるでしょう?」
「それはそうかもしれんが…」
「それよりあなた。この子を抱いてくださいな」

そういって、母上は赤ん坊のほうに視線をやり、父上に抱きあげるように促す。

すると、主治医の先生が、丁寧に赤ん坊を抱き上げて父上へと差し出す。

「おめでとうございます、ラウル様。かわいらしい女の子ですよ」
「う、うむ……
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