【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第4節】キャラ設定9: ルーテシア・アルピーノ。
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ックス最終巻の「後日譚」における描写とは、やや異なりますが、この作品では、こうした設定で行きたいと思います。
また、翌80年になると、ファビアはようやくメガーヌのことも「母さん」と呼べるようになりました。】
また、翌80年の9月になると、ルーテシアとファビアは、エリオやキャロとともに〈管6パルドネア〉のアルザス地方を訪れ、初めて真竜ヴォルテールに会いましたが、この頃から、ファビアは本格的に「ルーテシアの片腕」として働くようになりました。
その後、ルーテシアが、母メガーヌから「祖母リーファ」の話を聞いて自分の「ルーツ探し」を始めると、ファビアもそれに同行し、全面的に協力することにします。
翌10月、ルーテシアとファビアは、「空中乱打事件」をやらかした直後のジークリンデと出くわして彼女にいろいろと力を貸した後、まずはミッド中央政府の「移民管理局」でデータを調べ、後に「ザグロス・ディガルヴィ」の妻となった「リーファ・カルザム」が「セクターティからの移民一世」であることを調べ上げました。
しかし、彼女は、父娘ほども齢の離れた夫「モゲッロ・カルザム」と二人きりで、新暦32年にミッドに移民してから、その「直後に」離婚しています。
これは、典型的な「移民のための偽装結婚」の手法でした。
管理世界の住人が、合法的に他の世界へ移民するためには、まず「今いる世界の市民権」を持っていなければなりません。そして、市民権を得るには、一般には『その世界の公用語を習得し、かつ、その世界に5年間「実際に」居住する』ことが必要です。
つまり、『他の世界からその世界に移民して来た人物が、さらに別の世界へ「再移民」しようと思ったら、その世界に5年間は「足止め」をされる』ということです。
ただし、この規定には、ひとつだけ「抜け道」がありました。
管理世界では、一般に「男女は平等、ゆえに、夫婦も平等」が大原則なので、『市民権の持ち主と結婚した者には、自動的に市民権が与えられる』のです。
そして、新暦81年。改めてセクターティに赴き、そちらの「移民管理局」で調べてみると、案の定、『新暦32年に「モゲッロとリーファ」という名前の夫婦がミッドに移民した』というデータは見つかりませんでした。
ミッドチルダでは古来、新移民に「改名する権利」を認めています。それは本来、「政治犯」や「無実の罪で追われている人」などを匿い、救済するための制度だったのですが、今では悪用されることも少なくありません。
ルーテシアはやがて「モゲッロとリーファ」の元の名前が「ハクラムとロメイニア」であったことを突き止めましたが、このロメイニアも「本名」なのかどうかは、よく解りませんでした。どうやら、彼女は「難民」として保護された人物だったようです。
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