【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第4節】キャラ設定9: ルーテシア・アルピーノ。
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りという、Vividのシリーズに直接つながる話もあるので、「正編の時間線」でも全く同じ時期にほとんど同じ事件があったこと自体は、確かなのですが……この作品では、『この二つの時間線では、ルーテシアがカルナージに転居した時期だけが少しばかりズレているのだ』と考えておくことにします。
また、『本当に刑期が終わったなら、どうして転居先がまた無人世界だったのか?』という問題ですが、ルーテシアがいくら強大な魔力を持っているのだとしても、Vividのコミックスにおけるカルナージの描写を見る限り、あれだけの施設を「費用ゼロ」で(魔法だけで)すべて建設できたとは、とても思えません。
コミックスの描写には「レイヤー建造物で組んだ訓練場」も登場しますが、StrikerSのTVアニメによれば、レイヤーで建造物を組むのは「かなり高度なテクノロジー」だったはずです。果たして、これは個人が自由に所有できるような装置なのでしょうか。
(また、『メガーヌが、実はモノ凄い資産家だった』というのも、相当に無理のある設定だと思います。)
以上の点から考えて、あくまでも個人的な見解ですが、『費用はすべて管理局が出している』というのが、最も自然な考え方でしょう。
そこで、この作品では以下のような設定を採用することにします。
カルナージは、元々〈無人世界〉であり、管理局が所有する「物件」でした。
本局やミッドチルダにも近く、古代ベルカの時代からその存在はよく知られていましたが、人間にとっては極めて有害な害虫(具体的には、「人間にとっては致命的な疫病」を媒介する蚊やダニのような小さな虫)が、惑星全体規模で蔓延していたので、長らく無人のままに放置されていたのです。
しかし、新暦で前9年の「ミッド北部、疫病大禍」の後、入念なシミュレーションによって『それらの虫や病原体を完全に絶滅させても、現地の生態系にはほとんど影響が出ない』ということが解ったので、管理局は新暦20年代の半ばから、その「カルナージ改造計画」を実行に移し、半世紀後、〈JS事件〉の頃になって、ようやくその絶滅が最終的に確認されました。
管理局の側には元々、『惑星カルナージを丸ごと局員用の福利厚生施設として利用する』という一大計画があり、まずは試験的に「モデルとなる訓練施設やレジャー施設」を幾つか造ろうとしてみたのですが……。
何しろ、あの「悪名高き」カルナージですから、『病原体は本当に完全に絶滅したのか?』という懸念もあって、積極的に移住を志願してくれる建築デザイナーなど、なかなか現れません。
ルーテシアの「マウクランでの、極めて厳重な保護観察処分」が丸二年で切り上げられたのは、ちょうどそんな時のことでした。
建築方面にも興味を持ち始めていたルーテシアは
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