【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第4節】キャラ設定9: ルーテシア・アルピーノ。
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とファビアだけの部隊」でしたが、彼女は将来を見越して、次元港の西側の、計画上は「街外れ」となる場所に、それなりに立派な隊舎を建て、首都ベルーラと〈本局〉とで局員から志願者を募りました。
意外にも、ほんの三か月ほどで、総勢が二十名を超える「それなり」の小部隊が出来上がりましたが、住民がまだほとんどいないので、「警邏」の仕事もまだほとんどありません。
ルーテシアは熟練の下士官ザムガ・ダルド陸曹長(41歳)を副隊長に据えて、当面は、地元の「街づくり」(土木工事)を進めて行きました。
【また、同時に、法制度として『カルナージを「本籍地」とする』ことが一般に認められたため、アルピーノ家の三人やバムスタールは、4月のうちに戸籍の上で「本籍地変更」の手続きを取りました。】
そして、87年の1月には、80年の秋にIMCSで「永久除名処分」を受けてから六年余に亘って行方をくらまし続けていたジークリンデ・エレミア(24歳)が、八神提督とも秘密裡に相談をした上で、一人ひっそりとアルピーノ島にやって来ました。
【その六年余の間、彼女が『どこで何をしていたのか』については、また第二部で述べます。】
ルーテシアは事前に八神提督から「秘密の要請」を受けていたので、それに従い、まず警邏隊の方では、副隊長らにすべての仕事を「丸投げ」にして、ファビアとともに「半年間の長期休暇」を取りました。
『予想外に、もう一方の仕事が忙しくなっちゃったの。悪いけど、あなたたち、後は頼んだわよ』
そう言い残して来たので、おそらく、ザムガたちは『多分、ベルーラに長期出張なんだろうな』などと勝手に「思い違い」をしてくれたことでしょうが、実際には、ルーテシアとファビアは二人がかりで『当分の間、ジークリンデを保護し、彼女の要求どおりに彼女の衣食住の世話をする』という秘密の役職(?)に就いたのです。
ルーテシアはちょうど、この「街」からは東へ何キロメートルか離れた場所にある「森と泉に囲まれた絶好の土地」に、南向きの凹の字型をした「秘密の別荘」(相当な豪邸)を建てたところだったので、その西棟を気前よくジークリンデに進呈して、自分はファビアと一緒に東棟の方で、ともに身を潜めて静かに暮らすことにしました。
必要な物資の買い出しなどは、もっぱらバムスタールに頼むことにします。
一方、メガーヌは普段は「街」の北端部に位置するホテル・アルピーノの方で暮らしており、同87年の3月に「スバルたち9名」と「スラディオたち7名」が泊まりに来た時などにも、バムスタールとともに、何食わぬ顔でルーテシアとファビアとジークリンデの「居留守」に協力したのでした。
(なお、メガーヌはこの時点で、スラディオ
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