【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第9章】バルギオラ事変の年のあれこれ。
【第2節】カナタとツバサとフユカとハルナ。
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
四日目の午後にはもう船内を駆けずり回ることにも飽きてしまったようで、「初めての船旅」の後半は船室でおとなしく、なのはやヴィヴィオやアルフから、ミッドのいろいろな話を聞いたりして時間を過ごしました。
六日目の朝には、フェイトの方から『ようやく仕事が終わったので、今からミッドに帰る。今はまだ、ザウクァロスにいるが、パルドネアまでは、はやてに〈ヴォルフラム〉で送ってもらって、そこからは即時移動を使うので、今夜のうちには家に帰り着けると思う』と連絡がありました。
一方、アインハルトは先々月からの仕事がまだ終わっていないようです。
そこで、なのはも『こちらも、明日の正午前にはクラナガンの中央次元港に着くから、どこか近くのレストランに予約を入れて、ヴィヴィオやアルフも一緒に、六人で昼食を取ろう』と返事をしました。
そして、その予約は、現地にいるフェイトの方で手配することとなります。
翌日、一行は予定どおりミッドに到着し、六人でゆっくりと昼食を取った後、一旦は全員でアラル市の高町家に帰宅しました。
そして、アルフはカナタとツバサの様子を見ながら、そこで一泊し、翌日に「即時移動」で独り地球へ戻ったのでした。
なお、話は少し遡りますが、この年の3月には、双子のカレルとリエラは17歳で無事に士官学校を卒業し、4月からは早速、「准尉待遇」の空士としてそれぞれ一個分隊を任される身となっていたので、当然ながら、今年からはもう『夏休みの度に「田舎のお祖母ちゃんの家」に泊まり込みで遊びに行く』という訳にはいかなくなっていました。
そんな訳で、四人の孫たち(カレル、リエラ、カナタ、ツバサ)が一斉に家に来なくなってしまい、リンディ(62歳)はちょっと寂しそうです。
ちなみに、この年の8月に起きた〈バルギオラ事変〉とは、おおよそ以下のような一件です。
事件の主な舞台となった〈外44ケイナン〉は、かつてはジェブロン帝国の植民地でした。
しかし、帝国は衰退期に入ると植民地からの撤退を余儀なくされ、撤退に際しては、必ずそれらの世界から奪える限りのモノを奪い尽くした上で撤退して行きました。
そのため、ケイナンでも今から700年ほど前には「次元航行技術」を始めとする諸々の技術と文物が失われ、一旦は完全な無政府状態に陥りました。その状態から、ケイナンは全く独自に歴史をやり直したのです。
そして、武力によってケイナン世界の統一を成し遂げたバルギオラ帝国は、偶然にも(?)次元航行技術を再び手に入れた後、何故か「ジェブロン帝国の後継者」を自認し、この年の8月、ついに隣接する諸世界にまで侵略の手を伸ばしました。
八神はやて提督(33歳)は「現地駐在員」からの連絡でこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ