暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第185話:崩壊の序曲
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に不意を突いた筈の一撃。しかしアダムは風に揺れる柳の様にゆらりとそれを回避すると、殴りつけた姿勢で隙を晒したカリオストロを蹴り飛ばした。
「あぐっ!?」
「フン……しかし、何処に行ったのかな、あの男は……」
まさかこの状況で逃げる筈がないと思いつつ、サンジェルマン達にも警戒しながら颯人の姿を探す。しかし彼の姿は何処にも見当たらない。
サンジェルマン達も何時の間にか姿を消した颯人の姿を不審に思いながら探していると、彼は思わぬところから姿を現した。
何と彼は何時の間にかランドドラゴンにスタイルチェンジし、ドリルの魔法で地面を掘り進みアダムの真下に移動していたのである。足元から伝わる振動で漸くそれに気付いたアダムが、飛びずさるのと地面を突き破って颯人が飛び出すのはほぼ同時の事であった。
「だぁっ!? クソッ! この戦法成功率低いなッ!」
「そんなに好きなら、埋まると良いよ、地の底までッ!」
飛び出してきた颯人を逆に地面の下に押し込もうとするかのように、アダムが錬金術で岩塊を生み出し颯人の上から叩き落した。見た目はただの岩塊だが、硬度はダイヤモンドすら超えるのかドリルの魔法で高速回転しても尚傷一つ付かない。
「チクショウッ!」
〈チョーイイネッ! キックストライク、サイコーッ!〉
颯人はドリルの魔法にストライクウィザードも乗せ、その強烈な一撃を持って自信を押し潰そうとしている岩塊を漸く砕いた。立て続けに魔法を使った彼は、しかし軽く顎の下を拭う仕草を見せるだけで披露した様子を見せない。
「た〜く、力押しばっか見せるくせして、なかなかに厄介じゃないの」
「十分なんだよ、力押しでね」
「あ、そ……なら、これでどうだッ!」
〈ドラゴタイムッ! セットアップッ! スタートッ!〉
このままスタイルチェンジを駆使しても埒が明かないと、颯人はドラゴタイマーで自身の分身を次々と生み出しアダムに再度攻撃を仕掛ける。今度はタイムラグ無しで次々と様々な属性の魔法がアダムに襲い掛かり、その苛烈な攻撃にアダムが徐々に追い詰められていった。
「やるじゃないか、あの小僧。この隙に私達はティキを破壊するワケダ」
「いっつつ……あの坊やにいいとこ取られてるような気がして、ちょっと癪だけどね」
先程の様にバラバラに仕掛けていたのとは違い、曲がりなりにも同じ人間4人による息の合ったコンビネーション。これにはアダムも苦戦を強いられるのか表情から余裕が無くなった……かに見えたのだが……
「……うん?」
「どうした、サンジェルマン?」
4人の颯人とアダムの戦いを見て、サンジェルマンは違和感を抱いた。あんな状況であるにもかかわらず、アダムの顔からは笑みが消えていない。寧ろ戦えば戦うだけ、彼の浮かべる笑み
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