七十九 人柱力VSペイン六道
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の話が気になる。
チラリと自来也は大蛇丸へ目線を送った。
大蛇丸なら蛇を駆使して盗み聞きなど容易だろう。
けれど自来也の視線の意図を理解しつつも、大蛇丸は肩を竦めるだけだった。
「どうした。おまえなら…」
「私の蛇ならとっくに首と胴体が別れたわよ」
どうやら自来也が言わずとも盗み聞きさせる為に派遣した蛇は、即座に頭を落とされたらしい。
ナルトの目敏さに舌を巻くと同時に、何もせずに呑気にこの場で待機する時間を惜しみ、自来也はずっと抱いていた疑問を大蛇丸にぶつけた。
「──アイツは何者だ?」
自来也の問いに、大蛇丸はチラリと一瞬流し目を向け、すぐにナルトがいる方向へ顔を向ける。
「愚問ね」
そうして、かつて自分が思い描いていた理想そのものだとでも言うように、蛇に似た切れ長の双眸を眩しげに細めた。
「我々には手が届かない高みの存在よ…」
彼はいつも自分のことを“ただの忍び”だと言うけどね、と告げる大蛇丸の瞳には、憧憬の色が色濃くある。
『忍者とは忍術を扱う者』という見解を持ち、全ての術を知りたい大蛇丸にとって理想の完成形とでもいうべき存在。
その理想形だと、蛇に似たその眼は確かに物語っていた。
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