七十九 人柱力VSペイン六道
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】の再発動まで、あと───。
「チャクラが使えないなら拳で決めりゃいいだけだで」
チャクラや忍術を吸収され、難儀していた木ノ葉の忍び達の前に現れた鎧の男。
五尾の人柱力であるハンは、忍術を吸収するペインのひとりに拳を向けた。
【封術吸引】という術を使い、チャクラを用いた術を全て吸収する餓鬼道は、急に割り込んできた鎧の男をまじまじと眺める。
全身の鉄壁の鎧。
一部の隙もない防御力の高そうな壁のような大柄の男。
顔の大半まで鎧で覆っている男の素顔は判別できないので、木ノ葉の忍び達は皆、敵か味方か判断がつかなかった。
「五尾の人柱力か…何故此処にいる」
「ご、五尾だと…!?」
ペイン餓鬼道の発言に驚く木ノ葉の忍びを尻目に、ハンは面倒くさそうに腕を回した。
「御託はいい。とっととやるだで」
そうしてニヤリと嗤い、挑発する。
「それとも怖気づいたのか」
「ほざくな。お前のようなデカブツに何ができる」
挑発に挑発を返した餓鬼道は、直後、自分のすぐ間近で聞こえてきた声に、眼を見開いた。
「デカブツに何ができるか見せてやるだで」
瞬間、吹き飛ばされる。
周囲の建物を突き破り、地面を抉りながら、かなりの距離を吹っ飛ばされた地獄道を、周りの木ノ葉の忍び達はぽかん、とした表情で眺めていた。
「い、今の…見えたか?」
「あ、あんな重そうな鎧を着ているのに、凄い素早さだ」
驚愕する周りの目線を気にせず、ハンは地獄道に飛び蹴りを喰らわす。
チャクラを使わず、純粋な力と体術だけでハンは地獄道を圧倒的に追い詰めた。
全身を鎧に纏っているにもかかわらず、怪力と速さと防御力を兼ね備えているハンは、チャクラを吸収する地獄道の天敵だった。
相性が悪すぎたと言っていい。
蹴りだけで、瓦礫を巻き添えにしながら、再び地獄道が吹き飛ばされる。
あれだけ苦しめられていた地獄道をあっさり倒した五尾の人柱力であるハンは、聊か物足りなさそうに肩を竦めた。
「蒸気を使うまでもなかったな…期待外れだで」
「…─惜しかったな」
ペイン天道を中心に穿たれる穴。
周囲の建物ごと吹き飛ばされた其処は悲惨たる様だった。
元は一軒家だった壁に背をもたれさせて、もう微塵も動けないカカシは目線だけを周囲に奔らせた。
緑髪の少女と金髪の女性が倒れ伏せている最悪な現状に歯噛みする。
「流石、人柱力…骨が折れる」
ザリ、と元は何かの看板だった
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