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色々と間違ってる異世界サムライ
第11話:ギンコ、異世界で城を建てる
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る。
「そなたが本当にですあんとの総大将であるなら……その首、貰う!」
「クソがアァーーーーー!」
怒り狂う女王とツキツバがすれ違った途端、女王の頭部が床をバウンドして巨体は倒れてしまった。
直接戦えばこうなるのは明白。
デスアントの女王だろうがレベル300のツキツバには敵ではない。
直後に目の前に複数の窓が開く。そこにはダンジョン内の光景が映し出されていた。
女王を失ったデスアントの統制は御粗末の一言。群れが分断されて抵抗出来ない様だった。
この様子ならしばらく放置していれば駆逐されそうだな。
「帰るか」
「そうだね」
私達はツキツバが作ったダンジョンから去った。

テーブルに女王の頭部を置いた。
ジョナサンはニヤリとする。
「やってくれた様だな。さすがはロアーヌが推薦した者達、見事我らの期待に応えてくれた」
「そりゃあどうも。ところで1つ聞いていいか」
「答えられる事なら答えてやる」
「どうして蟻の数がやけに少なかったんだ」
私の言葉に彼は表情を引き締めた。
「軍が多大な犠牲を出して減らしたからだ。だが、後一押し足りなかった。どうするべきか思案をしている時に君達が来たんだ」
「伯爵はその事を?」
「知っていた。私が相談していたからな。誇りたまえ、君達はこの王都、いや、この国を救ったんだ。与えられる褒美は素晴らしい物となるだろう」
もしかしてこれが伯爵からの謝礼だったのか。
一手間かかったが、結果的に私達は豪商と知り合い、この国の王とも顔を合わせた。さらに多額の報奨金を手にする予定だ。
金はあくまでおまけであって、真に与えられたのは貴重な縁。
「じきに迎えが来る。きっちり準備をしておけ」
「迎え?」
「貴殿らには宮殿まで同行してもらう」
お?おおお?
おおおおおおおお???

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