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色々と間違ってる異世界サムライ
第11話:ギンコ、異世界で城を建てる
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?」
ま、敵方の狭い地下通路を突き進むよりはマシと言う事で、枡形虎口を通って出来たばかりの平城に入りましたが、
「デスアント共が大混乱してるぜ……」
それはそうだろう……自分達がせっかく掘り進んだ地下通路が一瞬で五重六階の天守を備えた平城になったのだ。驚かん方が異常と言えましょう。
「とは言え……これ全部倒すの?」
確かに。ノノ殿の言う通り、たった3人でこの数を捌かなくてはならないのです。
これなら、やはり素直にですあんとの地下通路に突っ込む方が得策では?
「そうですなぁ……このだんじょんと言うモノは、作った者に何か恩恵をもたらさぬものなのでしょうか?」
すると……先鋒隊の様な粗末な具足を着た複数の骸骨が出現し、彼らは進んでですあんとに果敢に立ち向かいました。
それはまるで、誇りの為に命を擲つ一兵卒の様でした。
「すごーい!」
「この様子ならしばらく放置していれば駆逐されそうだな!?」
ならば!某がするべきはただ1つ!
「いきまする!この合戦、某達も加わりますぞ!」
「行くって!?解るのか!?女王の居場所が!」
「目指すは本丸御殿!其処こそが敵大将の居住する館でございまする!」
「ほんまるごてん?あの変わった形をした塔の事!?」
「いえ!天守は絢爛豪華な物見櫓の様な物で、もしもの時はその天守に御大将が籠城するのです!」
「じゃあ!そのホンマルゴテンってどこなんだよ!?」
「天守の隣にある大きな館!それが本丸御殿でござりまするぅー!」

セツナperspective

ツキツバの案内の下、私達は立つ塞がるデスアント達を変わった鎧を着たスケルトン達の力を借りて倒しながらホンマルゴテンなる館を目指していたんだけど……
「あそこです!あれこそがこの城の本丸御殿です!」
そのホンマルゴテンと呼ばれる平たい館から複数のスケルトンが飛んで来た。
……どうやら……少し遅れてやって来た女王に戦いを挑んで、力及ばず吹き飛ばされた様だ。
「貴様等かぁー……我らの巣を滅茶苦茶にした連中はぁーーーーー!?」
ツキツバのダンジョンは巣穴を取り込んだ。
この状況でも逃げるのではなく怒りを露わにしている。女王らしくプライドが高いのか、牙を鳴らし威嚇する。
「ノノ、どいてろ」
私がノノを後ろにどかすと、複数のスケルトンがノノの目の前に躍り出る。まるで私達を護る様に。
だが、女王が吐いた液体を浴びたスケルトンがジュワーっと言いながら白煙を上げて少しずつ溶けた。
「毒……!?蟻酸か!」
「鋼をも溶かす溶解液だ!触れば骨まで溶けるぞ!?」
が、ツキツバが凄いのか聖剣が凄いのか……ツキツバは剣をクルクル回しながら襲い掛かる蟻酸を全部斬り飛ばしてしまった。
「何ぃぃー!?回転で全てはじき飛ばされた!」
で、ツキツバは冷徹に宣言す
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