神聖剣〜
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「いえ・・・前に、67層の対策会議で、少し話しました」
ヒースクリフは軽く頷き、両手を組み合わせる。
「あれは辛い戦いだったな。我々も危うく死者を出すところだった。トップギルドなどと言われても戦力は常にギリギリだよ。ーーーーなのに君は、我がギルドの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしているわけだ」
「貴重なら護衛の人選に気を使ったほうがいいですよ」
キリトのその言葉に右端にいた男が血相を変えるが・・・ヒースクリフが抑える。
「クラディールは自宅で謹慎させている。迷惑をかけてしまったことは謝罪しよう。だが、我々としてもサブリーダーを引き抜かれて、はいそうですかという訳にはいかない」
「でしたら、わたしがおね・・・姉の代わりに入団します。実力もほぼ同じですので、戦力の低下はありません」
「・・・残念だが、アスナ君は副団長・・・そして君は先日まで悪名の絶えないプレイヤー・・・それでここのメンバーが納得すると思うのかな?」
「くっ・・・」
咲がちらりと周りを見る。そう、この部屋に入った時から、咲は既に四人の敵意を受けていたのだ。
「・・・だが、もし君の力をもう一度見せれば、団員も納得するだろう」
「・・・?」
「そうだな・・・同じ攻略組に勝てば丁度よいだろう」
今度は俺を見る。
「君なら充分だろう、コウハ君?」
「・・・」
「そしてキリト君。・・・アスナ君が欲しければ、剣で・・・二刀流で奪いたまえ」
「・・・負けたら、血盟騎士団に入れ・・・と」
それにヒースクリフは笑みで答える。
「団長、わたしは別にギルドを辞めたいと言ってるわけじゃありません。ただ、少しだけ離れて、色々考えてみたいんです」
「それに、わざわざキリトが戦わなくても、わたしが実力を証明できれば・・・」
そんな姉妹の言葉を遮り、キリトは口を開く。
「いいでしょう、剣で語れと言うなら望むところです。デュエルで決着をつけましょう」
・・・場所は戻り、エギルの店二階。エギルとリズベットには避難してもらい・・・
「もーーーー!!ばかばかばか!!」
他ーにやることまーだまーだあるーんじゃない♪・・・なんて歌詞が続くわけなく、アスナはキリトをぽかぽか叩いてくる。
「わたしが頑張って説得しようとしたのに、なんであんなこと言うのよ」
「ほんと信じらんない!!なんであなたはやることなすこと全てが裏目なのよ!?」
咲も怒り心頭のようだ。
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