神聖剣〜
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・・・さてさて、翌日、俺達はエギルの店の二階に来ていた。
「・・・あう〜・・・」
「引っ越してやる・・・どっかすげえ田舎フロアの、絶対見つからないような村に・・・」
ダウンしてる親友と苛々してる兄。
「おっじゃましまーす・・・うわ」
上がってきたのはリズベットだ。部屋に入って早々顔をひきつらせる。
「あんた達、平気?」
「リズ〜・・・聞いてよ。朝起きたら家の前に数十人もいたんだよ?よってたかってさあ・・・敏捷度に物言わせて壁蹴りに壁走りに屋根走り使って転移門に飛び込んで・・・」
「・・・壮絶ねぇ」
「でしょ?もう、有名人にたかりたいなら団長にたかればいいのよ・・・」
まあ、家の兄貴も同じで、終いには転移結晶まで使う羽目になったそうだ。・・・しかも。
「(俺も・・・だからなあ)」
弟である俺も当然被害にあい・・・騒がしい輩には家の前から退場願いました。下手に騒がれるとサチに悪影響だ。
「こっちとしちゃユニークスキルよりもサキに驚きだがな」
エギルがサキを見ながらそう言うと咲は苦笑する。
「わたしとしては隠したかったんだけどね・・・あーあ」
ちなみに亞莎並びに詠は自宅待機だ。
「ねえ、リズ。今日泊めてよ」
「ええ?そしたら今度はこっちまで・・・」
「いい感じに客寄せになるよきっと。・・・ね?」
「はぁ・・・ただ出張整備しに来ただけなのになぁ・・・ま、いいわ。今晩ウチに来なさいよ」
「ありがとうリズ!やっぱり持つべき物は友達だよね!」
咲は笑顔でリズに飛び付く。
「・・・」
「あはは・・・あ」
咲が唖然とする俺を見て離れる。
「・・・違うからな?」
何がだ。
「にしても、遅いなアスナ・・・」
キリトがそう天井を見上げながら言う。・・・そう、昨日アスナはしばらくKoBを休むことにしたらしい。それで団長にそれを言いに行ったらしい。
「・・・お姉ちゃん、確かに遅いよね・・・」
エギルが粗方俺達の余分なアイテムの鑑定を終えた頃、慌ただしい音と共にアスナが入ってきた。
「お姉ちゃ・・・ん?」
「よ、アスナ・・・」
二人が口を閉じた理由は・・・そのアスナが顔を蒼白にしていたからだ。
「どうしよう・・・キリト君・・・」
そう、泣き出しそうな声で言った。
「大変なことに・・・なっちゃった・・・」
・・・話を聞くに、アスナの一時脱退を認めるには条件があり、キリトと立ち会いたいと言ってきたらしい。アスナは何度か説得したらしいが・・・聞かなかったようだ。
「でも・・・珍しいな。あの男が、そんな条件出してく
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